青空とレモネード?/朧月夜
*曇り空1
こうして僕は晴れて君と知人同士の関係になったわけだが、友人関係になったという感情はどうしても湧いてこなかった。実際、君にとって僕は「お客さん」の一人でしかなかったろう。「絵を買ってくれること」が最終目的だったわけだ。僕といっしょに何かをしていこう、という気持ちは君にはなかったに違いない。
そして、言っては良くないのかもしれないが、君には女子力というものが欠けていた。容姿は人並みで、それほど悪いというわけではない。しかし、君の存在はなんと言うか透明すぎるのだ。透明すぎて、人間として接することが出来ない。そんな不確定な雰囲気が君にはあった。これは、他の男であって
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