「夏の思い出」の詩人、江間章子/藤原 実
「夏の思い出」江間章子
夏がくれば 思い出す
はるかな尾瀬 遠い空
霧のなかに うかびくる
やさしい影 野の小径
水芭蕉の花が 咲いている
夢見て咲いている水のほとり
石楠花色に たそがれる
はるかな尾瀬 遠い空
唱歌「夏の思い出」は江間章子作詞、中田喜直作曲で、戦後間もない頃NHKのラジオ番組で石井好子によって創唱され、人気となり広く知られる曲となりました。
私が子供の頃には音楽の教科書にも載っており、誰でもが歌ったことのある歌でした。
この曲とともに当初は知る人ぞ知るという程度の存在であった尾瀬も有名となり、観光地ともなりましたが、ここで一つ問題が起
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