水色のノート/番田
僕は時々、詩を書こうとする。しかし、それはたやすくはないということを、でも、僕は知る。高校の頃、そして、ノートに詩を書いていたことがあったことを思い出している、今では捨ててしまったノートには、そこにどんな詩が書かれていたのかと思う。僕のグラウンドで見た景色なのか、それとも、それは、クラスの、運命的な出会いの介在していたかのような…、その、誰かのことだったのだろうか。時はわからないうちにずいぶんと流れたものだった。僕のMDプレーヤーからは暗い音楽が流れていた。今の音楽プレーヤーに比べると大きくかさばるものだったが、それは、音楽における音質としては強度における鋼鉄のように高いものだったように思う。
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