詩に関する雑文、あるいは恋文/bookofheaven
あれは銀色夏生の詩であったろうと思う。
詩集を探してみたけれど見当たらないから書きようがない。
君は出典を気にするだろうから探しておく。
君が携帯のメールで「月がきれい」と送ってきたことを覚えているだろうか。
私もちょうど外にいて、仕事帰りだったから、すぐに返信することができた。
そうして少し考えて
「同じ月をちがう場所で同じように見ている。それだけで、それだけで嬉しい」
と送ってみた。
その言葉が何のパロディか、君は気づいてくれなかったけれど、すぐに電話がかかってきたのは少し嬉しかった。銀色夏生の詩のパロディだと言ったら出典を教えろと言ったね。
結局
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