そのままの君でいて/水花
詩を書いていた、なんて、たいそうなことではない。
詩とも散文ともつかないような、落書きだった。
砂木さんは私を挫折した人だと書いて、確かに私もそういう気持ちだった。
しかし今思えば、挫折、なんて、それもまた、そんなたいそうなものではなかったと思う。
自分自身、いったい何をどうして挫折と思ったのか
ただまわりはキラキラと輝き、そのキラキラの粉が私を憂鬱にさせていた
そんな時期だったのだと、そんな年齢だったのだと、今ならわかる。
否が応でも私は大人になり、言葉は消えていった。
ついでに、私にはキラキラの粉が見えなくなっていた。
それはあの日、確実に来ると信じて疑わ
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