作るに関する覚書と考察/はるな
 

写真を撮らなくなって一年ほど経った。しかし少しまた絵を描くようになって、カメラを使っているときにはほとんど絵を描いていなかった、文章だけはいつのときも書いている。
物事をおこなう上で(ここでは創作に絞って話すとしよう)、実にさまざまな動機や手法がある。動機に関して言えば、昔ロックバンド(多分銀杏BOYZの峯田君だったと思う)のボーカルが、「喜びのエネルギーでものを作る人もいるが、負のエネルギーでしかものを作れない人もいる」と言っていたのを聞いて、ふむ、と納得した覚えがある。全ての人がとは言えないだろうけれど、物をつくるひとは大抵このどちらかに分けられると思う。
もちろんそのどちらも(喜びで
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