詩を読む5/地獄のペチカ
 
               びぃえぬ氏

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 女と別れたかつての「セイネン」は、過去に見た繁華街の賑わいを見る。タバコに火をつける。夜、、以前の街よりも人通りが少なくなったように感じる。雑居ビルの間、腰をついた女性が、もう歩けない、と訴えている。男は片手を強く握り、女を立たせようとする。かつての「セイネン」は、それを横目で見る。走る男の影、大きな声で笑う女のグループ。スカートのタケが短い女子高生の素足。かつての「セイネン
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