詩を読む2/地獄のペチカ
「引き摺る未来」 Akikaze_Koh氏
http://po-m.com/forum/i_doc.php?did=222045&filter=cat&from=menu_c.php
漂白されすぎた雑巾はぼろぼろに溶けた。もはや輪郭を持たない意味は、無重力の中で縦横無尽に意味を探そうとする。スカイフィッシュのように。静止画の連続をつなぎ合わせることでしか、その姿を捉えることはできない。
かつて、絶対王者に君臨したアノマロカリスの成れの果て。その生命の痕跡は、時間の矢には準じない。絶対王者のエントロピー。存在することが存在しないことを証明する。溶けた雑巾の繊維は、「午後
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)