死について   mixi日記より/前田ふむふむ
 

数年前のことであるが、東京・新宿の某所で
在る人道主義を標榜する学者の講演があり、僕は、たまたま聴く機会があった。
そこで講演者は、「人間はうまれる時は、一人ではないのである、少なくても、
母親に抱かれて生まれてくる。だから死ぬ時も、決して一人であってはならない。
必ず誰かに看取られながら死の旅路に付かせるべきである。そして、そうすることが、逝くべき人間の尊厳を尊ぶことである。だから、私もそのように心がけてきた。」という話をした。
そのときは、とても感銘を受けて、その話を、一編の詩にした事があった。
僕が年を取って、そろそろ、死というものが、ある程度現実的なものになって
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