日曜日の夕暮れ/番田 
 
最近私は何もすることもないので、新しいチャンスを見つけ出したいと思っていた。それはインターネットの中であり車の中であり、本屋の中であったのかもしれなかった。雨の日はノートに詩を書き、近くの道を晴れた日には散歩する。河伝いの河口を行くと河原が見えてきて、そこでは、いろいろな魚が釣れたものだった。夏になった最近はビーチに一人が走り回っていた。もう一人が走り出すと子供たちが後をつられたかのように追いかけていく。浅黒い者や背の高い者、白い者、背の低いのもいたり色々だ。裸で走り回りながら何が楽しいのだろうと、私はいつまでもその姿を見つめていた。あんな風にもう一度なれたらなぁと思う。


今日一日何も無
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