Threepenny Thursday/BOOKEND
真夜中場末のラーメン屋にて。
イカの塩辛が真っ赤に染まるまで一味唐辛子をブチ込んで、
グリグリ混ぜたヤツをコレが旨いんだから食ってみろと言う。
仕方がないのでひとカケラの期待もせずに食べてみると、ただただ無駄に辛いだけだった。
続いてもやしそばの麺抜きなるものを注文し、取り皿にわけてくれたトコまでは良かったが、
その中にコショウとオレの大キライな酢を気が狂ったようにブチ込んで、
グリグリこねたヤツをコレが美味いんだから食ってみろと言う。
逆らうと面倒くさそうだったので恐る恐る口に含むと、案の定オエッてなって泣きそうだった。
しかも薦めた本人も思いっきり咽ていたし。
正直な
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