風呂場のサイクル/電子ノ猫人
 
私の実家では風呂の掃除は当番制となっている、次男、三男、そして私だ。
私から始まり、次男三男と続きまた私に戻る。これは私の居る限り続いていたし、私が1年の間実家から離れていた間も次男と三男のサイクルで回し続けていた。
こうしたサイクルを持つことで風呂場と心身の清潔さは保たれ、かつ安定した風呂場での休息を得ることが出来る。たまに溢れさせたり湯加減のいざこざはあれどそれはあくまで担当の匙加減でありひと時の物に過ぎない。

かくいう私もそうだ。私はどちらかというと熱い風呂が好きなのだが、不運にもその日の一番風呂は弟だった。
出て開口一番「熱すぎる」と言われ、その後入った風呂は水で埋められた私に
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