詩とは何か【詩とは何か祭り参加作品】/プル式
 
せっかくなので参加しようかと思う。
まず、はじめに、純粋に「君にとって詩とはなんだ」と聞かれて答えるだろう事は「記録」であり「記憶」である、という事だろうと、僕は、思う。詩に僕が書く事柄は、明らかに僕の頭の中で構築された物で、大げさに言うならば、日々の中で生まれた結晶みたいな物だからだ。童話もしかり。しかし、宝石などでもそうだが、磨かれていない結晶は別段輝く物ではない。削って、磨いて、初めて商品価値が付随される。つまり、手間賃なのだ。原石のままで美しいものも、確かにある。磨けば傷が浮き出て、逆効果となるものも、もちろんある。しかし、それを選び「原石をどうしてやろうか」と考えるのが、作品としての手
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