天国行きの罪びと・地獄行きの善人/プル式
 
神様は悩んでいました。
天国が今日も平和だったから。
そして
地獄は今日も狂気があふれていたから。

天国は平和なところでした。みんな優しく、あたたかな家族のようでした。

地獄は狂気にあふれたところでした。みんな罰を受け、血を流しまるで殺伐とした空気が針のようでした。

神様はひとつ、試してみようと思いました。
次に訪れる者たちを入れ替えてみようと。

そしてやってきたのは、とてもやさしく、とても暖かい、まだ若い青年でした。青年は争いに巻き込まれた子供の代わりに撃ち殺されたのでした。
しばらくするともう一人、青年がやってきました。それは毎日人に喧嘩を吹
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