http://po-m.com/forum/
ja
Poems list
2024-03-29T02:43:19+09:00
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沢山のトラップの集積なのかもしれない
科学は未だ心を捉えられないまま
運命の神にすべてをゆだねている
誰も閉塞してはいけないと思う
誰をも不幸にしてはいけないのだと
次の君の計画の話をしようか
いつか幸福が空気になってしまうように
バイアスのかからないニュートラルが良い
きみが寂しいときには
かわりに僕がかさぶたを
はがしてあげるから言って欲しい ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=368632
自由詩
2022-01-11T13:15:17+09:00
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魂魄は困難を内包している
詩人は血を吐かない程度の筆圧で
如才のない道化師は盛り上がりの
緩急などばかり考えているが
誰にも優しくなれない時代に
君に優しくなろうとしている
インスタグラムが何ものかは知らないが
まあいいのかなとおもっているのです
潔い馬鹿になりたい寒月夜
寒月夜酌婦の紡ぐ百鬼夜話
あたらしい宇宙望遠鏡が打ち上げられ
あたらしい宇宙が誕生するわけでもないのだが
僕らはつねに新しい宇宙飛行士なのだろう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=368356
自由詩
2021-12-28T19:42:10+09:00
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摂理の維持装置としての個体を
あたえられたのかもしれない
数学は世界を解析する不思議な詩
物理学者はたぶんときどき詩人
純粋哲学あるいは応用哲学
でも僕たちに必要なのは日常のうた
放課後の体育館裏ではいろんなロマンスが
あったのかもしれないが僕は無縁の人だったので
定形郵便で生きてゆこうとおもう
文芸という言葉はもうあり得ないのかもしれない
感受性が偏移してゆく加速度のなかで
言葉はメディアと等速で走ってゆく
もうそれはぼくらを離れて去ってゆく
ぼくの師はすべては暇つぶしとつぶやいていた
でも僕はその境地にはたどりつかなくて
美くしくないものはないんだ
人の魂が醜く歪めるだけで
なにかのきっかけで僕らは爆発する
なにかのきっかけで僕らは鎮静する
その先に何があるかもわからずに ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=368144
自由詩
2021-12-16T17:41:14+09:00
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僕らの日常は神経症的な仕事ばっかりで
いつかの森にかえりたかったとしても
その森じたいが無かったりするんだ
僕らの無力さは充分発揮されて原子力がときに
地球を支配しているのかともおもってしまう
ちいさな詩はいつも心を休めてくれるから
ちいさな僕のエネルギーになるから
「森の生活」の新訳版を神保町の掘り出し物棚でみつけて
オタク仲間の岩波君のために330¥で買う
エミリー ディキンソンの対訳本が欲しいかもしれない
僕たちの神経の縦坑は何処に向かって解放されるのか
証明されていない明日に約束のない日々を埋めつくしてゆこう
いつかちいさな仏像になれるまで仏典をsonnetのように朗唱しようか
あるいはコーランを詠唱したりさまざまな神に出逢うだろうが
笑ってしまおうすべての喪失と欠落を抱きかかえて生きてゆくけれども ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367983
自由詩
2021-12-08T04:45:01+09:00
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いびつな地球儀の舵をとっているのは誰
鍋の底に経済の残滓がEDMみたいだ
僕は誰。僕のからだのなかには吸い殻と
古い写真と優しかった女しかいないから
ディランのジャケットのカバーみたいに
寒い冬をやり過ごして春と契約するんだ
誰もなにも間違えていないのにね
誰もが恩恵を受けていないような
地の果てに星が堕ちる
夜の隙間に朝がある
人称を無視した古代の合図と目線の
身体言語をつねに身につけて
新小岩駅前の平和通り沿いのタクシーは
人情をわきまえているみたいに粗っぽいが
僕は君と猫と一緒に時代の空をながめている
翻弄されながら生きて唄い続けるのかもしれない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367869
自由詩
2021-12-01T08:11:51+09:00
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岬の鴎たちが啼き交わす言葉までわかる
遠い希望は持たないほうがいい
ただ一瞬の充実が幸福論のすべてならば
そこに集力してそれが結果になる方がいい
それからが始まりだと思う
努力しても不可能はあるが
自分の燃焼を感じていたい
大好きな美文堂書店は閉店するが
読み続ける事を教えてくれたのは此処です
平均値から外れても良いのですただ
それがあまり意味ないことを覚えよう
もしも自分というものが有ると仮定して
この世界の一隅を借り住まいしていても
細胞は日々入れ替わり
毎日瞬間別人になってゆく
37兆個分の責任はとれないので
ある意味自由に生きて行こうとおもう
魂だけが僕ならば
身体は余計な荷物だけれどもね ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367777
自由詩
2021-11-24T08:58:43+09:00
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きみと僕のこころの隙間が
埋まらない
君と僕は似ていても
1。Cの差をゆずらない
修辞学を駆使しても水溶性の会話は
多様性の海に拡散してゆく
ノルウェーの森は僕らのよりどころかもしれない
無駄な個室ばかり増やしてゆくこの世界のなかで
相乗りしなければ滅びてしまうわけではないが
僕らの社会性はとりとめもなく減らされてゆく
YouTubeでカーディガンズと
大好きな工場労働者の貧困映像を視聴して
僕は豊かで貧しいすべてを愛していたい
醜いものには必ず権威の匂いがするものだと
花の蜜はさびしい労働者が介在して
豊かな食卓に到着するのだと思ってほしい
1。Cの孤独は人によって生まれ
人によって解消されるものであると
デカルトは言ってはいないであろうが
多様性のベクトルが
逆の方向に向かないように
これからもサブカリストで生きるのでしょう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367676
自由詩
2021-11-17T08:18:19+09:00
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それでも生きて行けることがもっとこわいのかもしれない
知らぬ間に親がいて勝手に子と呼ばれて地球人になりました
先週までのシフト表がゴミ箱に捨てられて
また新たなシフトでぼくは働いてゆく
太陽は燃え尽きるまで輝いてゆくのだろう
燃え尽き症候群とか言われないようになっても
順番に消えてゆく世代だけれどもね
幸福論を読みたいのです幸福になるまで
ヒルティとアランとラッセル
ぼくにわかるのはこれくらいで
内容はこれから咀嚼してみようと
猫ときみと僕がいきてゆく為のミニマムは
古い本に託された知恵のなかにあるのかもしれない
優しいとか強さとかの背反する理解と
現実に対処する能力がとてもアンバランスなので
解体して組み替えた住み慣れた街並み
智恵子抄はぼくの副読本なのですね ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367582
自由詩
2021-11-10T20:40:09+09:00
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難破する世界では猫ときみだけが
僕の救いなのかもしれないのだ
神田神保町一冊100¥のコミック
表紙の朽ちかけた神霊全集と世界地図
ひとの周波数は様々で
好きなラジオはなかなかきこえない
きみの孤独のために宇宙は誕生した
きみの幸福のために宇宙は存在する
孤独は永遠の珠玉
ぼくらの舞台はこの瞬間
きみは宇宙でただひとつの果実
孤独を内包する幸福はきみを常に待っている
僕の無骨な手はしあわせだろうか
僕の言葉は孤独だろうか
きみの音楽はどこまでも流れてゆくだろう
きみのシチューはたぶん誰もが感嘆して味わうだろう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367472
自由詩
2021-11-03T07:03:38+09:00
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きみの幸福のために宇宙は存在する
きみの幸せは永遠のひかり
きみのステージはいまこの瞬間
きみの幸福は結果なんてもとめてはいない
ただ待っているだけなのです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367423
自由詩
2021-10-31T09:13:57+09:00
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愛はひとつも翻訳されないままに
出版されない無数の文学たちが
ちいさな夜に点滅しては消えてゆく
すべての作品の消失点が世界を成すならば
僕も世界の一部なのかもしれない
定義は変遷しても詩人もどきは
死人同様に雨後の筍状態で
だから死人のような詩人もどきに
まだまだならないように夢を見たいのです
すべての役柄をこなすことは不可能なので
すべての人事を制御するのは不可能なので
本当は優しいニーチェのように
自分を震撼させて本来を取り戻したいと ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367371
自由詩
2021-10-27T19:23:32+09:00
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無知はゆめの入口のようにきみを待っているのだから
神さまに出逢ったら日頃の礼を言ってみよう
少しはこの世界の愚痴をこぼしてもいいとおもう
そして懺悔を一生分したいのだけれどと申し出たのだが
そもそも懺悔って何って返されたのだった
私はたまたまこの宇宙の管理人で他の宇宙も兼務しているので
懺悔とかいうものは更なる上のレベルに報告しておきましょうね
ただあなたの心がやすらかにあらんことを
神さまは何処の聖職者よりもざっくばらんで
機能的なボディスーツを纏ったフィットネスジムの
インストラクターのようでありながら
この小宇宙の神という役割を的確にこなしているのでしょう
神様ありがとう広瀬香美も含めていつも傍らにありがとうです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367365
自由詩
2021-10-26T23:48:25+09:00
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居場所があったのはたんに周りが優しかっただけ
革命の年にテントとシュラフを積んで
やさしい風景を捜しに行った訳なのです
いまも漂泊中の修羅猫みたいにこのありさま
家でも連休の1日は家にいないでくれって
微妙なだけにハラスメントっぽいでしょ
想像しない蛙は蛙にすぎない
純真な兎はどこにでもいるものです
不都合な蛙と屏風絵のなかで戯れていたり
健やかな夢想はいつのまにか
塗り潰されてしまうのでしょう
白い鳩は焼いて食べると美味しいらしい
赤い犬も美味しいとは仄聞の隣国のこと
誰も理解していない宇宙に
誰も誤読していないのに存在すること
言語は歴史的一瞬に定位したのかもしれない
サピエンスが想像力の幼翅を広げてゆく黎明のある契機に
天職は星の瞬く時間の孤独の配達人であるのだろうと
生きる手法が違うだけで人はすれ違ってしまうのでしょうか ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367197
自由詩
2021-10-15T04:06:54+09:00
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ゆうだち
金木犀のこぼれる石畳
空に続いてゆく秋
ちゅーはい飲みながら豆を摘んでおもった
僕をつまんでくれたきみを摘んだ僕 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=367056
自由詩
2021-10-06T09:13:47+09:00
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スーパーカブ程好きな乗り物は無いと思っている
角栄大臣の日本列島改造論で大陸との現実の橋ができていたら
スーパーカブに跨って日本のあるはずもない誇りなどふりはらって
一か月休みを取って北京の天安門広場で民主化のデモに参加したい
適温のなかで適当な知見で物事を判断するしかない自分
看板だけ共産の偽装権力が香港や澳門を覆い尽くし人心を搾取してゆく
民衆の駆動力はスーパーカブの原動機と連動している
単純だけれども優しいメカニズムで燃費良く壊れず勤勉で
いつかの僕に似ているかもしれない
ヨーロッパの中世を支えたロバみたいに
日常の荷役をおおかた肩代わりしてくれる
温厚でいちばん忍耐強い乗り物なんだなこれが
人の手のはいらない耕地は荒れてゆく
自然や野生の支配は確実かつ迅速で
素早くスマートな文明的決済の哀しみと
新宿のアルミ缶を集めるホームレスとの落差を
木偶の坊政権から金権政権へ移ろうとも
スーパーカブは決して疾走(もともとできないのだが)しないで
ろくな舗装もされない路面と対話しながら
主人への愚痴を排気とともにゆっくりと吐き出しながら
言語技術などいらない歌でもうたって
走り続けるのかもしれないのだから ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366993
自由詩
2021-10-03T10:03:46+09:00
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誰にもわからない
あるときは
長く執拗な夏
異教徒の祈り
暮色の岸辺の苫屋の
清貧という夕餉
園遊会での貴婦人の
緊密なコルセットの誘惑
屋根裏の経済学と
鼠算的な妄想の自由落下
詩人の魂魄を煮詰めてみても
なにも残らなかった化学室
片隅の人体解剖模型と
将来について語りあかす
誰からも詩人と認識されないまま
登録されないし抹消もできない
だから詩人なのかもしれない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366815
自由詩
2021-09-23T09:48:33+09:00
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きみは鼻血をださないように
恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません
たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初めての喜びを忘れないで
恋だって分析的或いは統合的だったり
証明を伴わない個人の証明なんです
きみの恋はとても正当で
きみの理念も理解できるから
やってみれば良いさ結果は出るから
分からないものはいいんだ
わかる部分からはじめよう
たわわに実る秋ばかりではないかもしれないけれど
時には愛されないつよさも必要かなっておもうんだ
そこからたぶん新しいきみが
創世されてゆくのかもしれないのだから ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366690
自由詩
2021-09-17T01:49:55+09:00
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開脚もしてはならない
同じ条件のなかでプログラムするならば
遁走する豚の尻を追わなければならない
複雑なきみはミニマムな自己を取得したかい
僕はきみをいつまでも尊敬しているし
毎日は準備したように波打って僕たちを嘲笑うが
僕たちの進化という乗り物は永遠に無料化されない
何処にも欺瞞はないのだが不条理は遍満している
誰のせいでなくそのまま不条理は歴史と呼ばれる
僕は団地裏の小公園で通年のラジオ体操を
妻とふたりから始めようと想っている馬鹿者
丘のうえのお馬鹿さんで生きて行けたら
あとはたいしたのぞみは無いようにしたいのです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366554
自由詩
2021-09-09T10:56:09+09:00
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僕たちは世界中の女性に憧れてしまった
僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう
自分の番地を持たない君とは友達になれるかもしれないんだ
だれも賢者の石なんて持っていないのだから
僕たちは許されない自分を持て余して
それでもじゅうぶんに生きてるような気がするんです
僕たちは定義の曖昧なままでも生命なのだろうと
君だけが特別に僕の心を支配するわけでもなくて
僕たちはたぶんいつまでも
君が許容する限りは僕たちでいると ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366421
自由詩
2021-09-01T15:58:09+09:00
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もしも資質があればなんにでも
応用数学者と宇宙物理学者あるいは
ドビュッシーとツトム・ヤマシタ
こんな問題意識で生き伸びても
脳力もないのに戸惑うだけ
僕の前に道はある
孤独なランナーは
空虚で退屈な日曜日の
小公園のちっちゃなブランコで
女の子にお手玉を教えたり
生きることは累積とちっちゃな進化と
何かを発掘する作業場なのかもしれない
すべての孤独とぼくはリンクしていたい
すべての孤独を感じたいのです
山好きの仲間が死にました
未明の東北自動車道路で
大型トラックに追突して山へ還りました
僕もどこかへ還りたいのです
それはジュラ紀の草食竜の発掘現場かもしれません ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366321
自由詩
2021-08-27T06:06:43+09:00
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回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも
新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう
ぼくも孤独なフリーマーケットで一瞬を再生産し続けます
価値観の違いを短絡的即物的に却下しないでおこうと
違和感という球根を大切に育てて発芽する前に
捨てるのはやめようとぼくも想っています
すべてに起承転結はないとおもうのです
因果のそとに君を初めて理解できたぼくが
座敷ワラシのごとくちょこんと座ってて
自由とはたぶん精神の自己規律との抱き合わせで
わがままとか恣意的とか不文律との協調力で
調整しない明日に旅立つ君にエールしながらも
ぼくもいつかそこまで到達できれば良いと想うのです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366195
自由詩
2021-08-19T06:32:58+09:00
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船の舵取りは水辺の花を想いながら
いくつになってもできないものはできない
今更のようにはぐらかして過ごそうか
永くゆっくりと関わってゆく事は大切だし
固く結ばれて解けないほどの不自由も
たぶんほんとうは大切なのだろうと
嫌いな人間は少ない方なので助かるが
ただしつけこむ奴は大嫌いなんです
環境との接点は少ない方が良いのですが
仙人願望とは無縁の今日に転送されて
僕は世界の卑小で愚劣な汚穢であり
たまには優秀なこもんせんすみたい
自身を阻害するものは自身なのでしょう
僕を超えてゆくのも自身ならば僕にまかせましょう
もう社会へ参加できる日々も少ないとおもうのです
きみと会える力があるうちに逢いたいのです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366110
自由詩
2021-08-13T19:49:21+09:00
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花を挿していなければいずれは緩んでくるものだ
日々の心のゆらぎは錆びた弦楽四重奏
山巓からの水脈が生をうるおしているのならば
堕落した駱駝は回文好きだが
療養所での生活はしずかなる音楽
柔らかな不自由はやさしい対幻想なのだろうか
聴こえない見えない
触れえないから
あなたはいない
どんな箱に閉じ込められているのかもしらない
時の振り子のながさを調整する術すらないから ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=366014
自由詩
2021-08-08T07:02:32+09:00
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親しげな不条理とうでを組んできみがのぼってゆく
いつもおもうけれど
宇宙のなかの点にすぎないのに
点には面積がないのに
線にも幅がないのに
ぼくには命があるようだ
果てしなく応用だけをもとめられる大洋に
骨組のない粗末な双胴船を操り銀の魚を釣る
惑星の酒場には非番の衛星たちが足繁くたちより
彗星の種子やら燦めく詩篇のかけらなどを交換しあうのだ
かつて宇宙に浮遊していた現象の端くれが
訪れる夕まぐれにふと郷愁をおぼえるあてもなく
影のうすくなった実存におもいをはせては
ちょっとだけぬるいコーヒーを飲めると言うのは
すてきなことなのかもしれない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=365828
自由詩
2021-07-29T18:11:46+09:00
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希望のべつの名を祈りと名づけよう
祈りは清流にすまう虫のごとくに
こころの闇に明滅し続けるのもの
祈りの幼虫が水中にカワニナをくらう
肉食の異形のすがたであろうとも
真夜中のベランダの煙草火にも似て
天球の高みにのぼってゆく想いの粒子に
仮託された願いを明滅させる
蛍であろうかとさえおもうのだ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=365749
自由詩
2021-07-25T23:21:39+09:00
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いつも優しいばくだんを作っている
そんなひとが好きだ
ひらきなおれない中途半端な言い訳
落札できまる交換価値とは無縁ではなくても
それでもやっぱり利用価値の手ごたえでいきる
あまり言葉に厳しくなくてそれでもちょっとだけ
気にかけるぐらいがちょうどよいかとも
経験的なものは大切である意味先験的な
詩がだいすきかもしれませんでもね
詩を格闘技にするのは絶対アンチなんです
競技にのれない者のぼくも含めてそれでも
社会にコミットしてゆく最終手段として
牧水と酒酌み交わしてるそらの碧
海さえ蒼ざめるほど飲もうかとも
想う夏の日なんです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=365635
自由詩
2021-07-20T13:14:01+09:00
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大陸文化を隔てた極東の地理的条件
喪失するすべもうしなわれた子守歌
僕の世界地図はききなれない地名でみたされ
国際情勢は新聞の活字とTVのアナウンス
ジャニスの新しい映画
ビリーアイリッシュのロックフィギュア
ホーキング博士のブラックホール
僕の銀河帝国はワーグナーのながれる
庭園にもうけられた長期療養施設の小部屋
ときおりウディガスリーの我が祖国を
古びたギターで爪弾きに天使が訪れるだけなんだ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=365328
自由詩
2021-07-05T04:26:30+09:00
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静かな夜の変拍子
子供達は混沌の外縁でガラス玉と戯れ
老人はじぶんの黒檀の棺を磨き上げる
トロル達は住みなれた谷をはなれ
いつか丘をこえて緑の祭壇にたどり着く
鳥たちはねぐらにかえり
繰り返される夢の支度をはじめる
セブンイレブンで肉饅買い忘れて彼女に責められた日
ぼくが雲散霧消する前にやり残したことはなにもなかった
死んだこんぴゅーたあがゆいごんを残してゆくが
だれもぼくのゆいごんを察知してくれないのです
あいを発動してkoiを卒業して
結局ものごとはマイナス方向にゆきませんでした
微分方程式の明日はぼくの想像力の
延長にはなくて
僕のリペアーキットは
缶チューハイとYO-YOMAのチェロなのです ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=365188
自由詩
2021-06-28T20:05:50+09:00
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隣の猫は人間になりかかってきた
この忌まわしい季節には
神経節細胞の痛みだけが秩序ある情報なのだ
ぼくの離島は温存されて
真夜中に大陸とひそかに交信する
部屋のAI扇風機は
サブルーチンの迷路で
実行されない約束事を
ぶつぶつ語りながら風をつくり
ぼくは太古の乗り物の手入れをしながら
楔形文字の粘土板を整理しなおしてゆく
ときどき離島には海風と入り混じった
上海やニューヨークからの花の種がやってきて
持ち主もない空き地のようなこの島の叙情となり
いつの日にかは風化して行くばかりなのだが ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=364877
自由詩
2021-06-14T05:54:44+09:00
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最新のもっとも無駄な解答が記されている
人生に必要なものの殆どが木箱にしまわれて
博物館の収蔵庫の奥深くにおさめられているとしたら
菫や蓬の花のように路傍にさりげなく
ささやかな展示場を設けてくれないとしたら
僕の胃袋はからっぽで遺伝子は誤配列のままで
僕の頭は冷たいカフェオレの缶のようなものなのだろう
僕の舌のさきは凍結した氷柱のなかのことばを溶かそうと
電気ポットで淹れた一杯のコーヒーを飲みながら
永遠に満額回答を待つ宇宙船の乗務員のように
収支が細かに印字されたレシートをまた一枚綴るように
あるいはコックピットにベルトで固定された山羊に似て
日々のチューニングを模索しては病室の窓から望む世界を
分散和音で淡彩化してしまおうとたくらんでいるばかりなのだ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=364487
自由詩
2021-05-25T11:00:15+09:00