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ja
Poems list
2024-03-29T19:49:36+09:00
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友人の目がすぐ伏せてしまう
上司が理由もなく怒り始める
百貨店にいくと本日臨時休業
昼食の店はぴったりいっぱい
生憎その巻だけ切れてまして
チラシ配りが僕だけくれない
停車の寸前メーターがあがる
やれやれ変な一日が終わった
あ、セーター後ろ前に着てた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=352122
自由詩
2019-11-26T14:51:30+09:00
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ひとは十代で愛した人を忘れない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=352113
自由詩
2019-11-26T08:48:47+09:00
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でも
春、だったな
きょう僕の
二十代が終わる
青かったな
でも、
春だったな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=352112
自由詩
2019-11-26T08:44:29+09:00
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あなたに会ったよ
夕方 金曜
こみあう郊外のマーケット
カートを押して
気づけば
目の前にあなたがいた
みつめる僕の視線を
たくみに外す
あなたのしぐさに
胸をつかれた
二
あなたに会ったよ
この街で暮らし
別れてもう二年もたった
レジを済ませて
表で待った
いつまでも待っていた
みつめる僕の視線を
たくみに外す
あなたのしぐさに
胸をつかれた
みつめる僕の視線を
たくみに外す
あなたのしぐさに
あなたに残したキズを知った
(歌謡曲#3) ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=352056
自由詩
2019-11-24T10:37:58+09:00
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背に従いて
青い群れのなかをいく
ゆうべ泣いた
白い顔を伏せ
青い群れのなかをいく
なつかしい
あなたの声にも
少年の顔でふりかえることは
もうない
青い群れのなかをいく
背を追われ
背に従いて ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=351966
自由詩
2019-11-21T16:50:04+09:00
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お願いがひとつあります。
その時は暮れゆく西の空に
黒沢映画『用心棒』のような
太く荒々しい筆文字の
終
ではなく、
クロード・ルルーシュの『パリのめぐり逢い』のように
繊細で流麗なフォントで
Fin
と入れてくださいますか。
できれば、フランシス・レイの音楽もつけて。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=341951
自由詩
2018-10-15T20:23:26+09:00
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メガネの瞼を
そっと下ろしてやり
眠るときも
髪を七三に分けておく
深夜
明かりが消せない部屋の
無影灯に浮かび上がる
手術台のような
蒼白のベッドの上で
夢に
遠ざかる迷路から駈けてくる
悲鳴を
聴く ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=316084
自由詩
2016-02-26T20:19:43+09:00
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豆腐を
そっと
水底から
すくいあげるように
たいせつにしてきただろうか
リリースした
魚を
ゆっくりとした眼差しで
見送るように
やさしくしてきただろうか
あなたを ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=316022
自由詩
2016-02-23T19:46:31+09:00
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キズ薬が治してくれる
うっすらと
キズあとを残して
胸のいたみは
日にち薬が
ゆっくりと
時間をかけて治してくれる
いたみの記憶を残して
薬箱を引出しにしまう
暗闇の中で
薬箱は
僕の人生をじっと耐えつづける ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=315967
自由詩
2016-02-21T07:51:07+09:00
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何か罪ほろぼしがしたいけど
そうね 何がいいかしら
何でもいいから言ってくれ
それじゃ すこし甘えてみたい
今なら何でもしてあげる
その気持だけで十分よ
ごめんよ あの頃はまだ青くてさ
いいえ でも春だったわ 私たち
二
いまどうしてるって聞かないが
そうね 何も聞かないで
話したいこと たくさんあって
聞きたいことも たくさんあるわ
いまなら判ってあげられる
ずいぶん大人になったのね
ごめんよ あの頃はまだ青くてさ
いいえ でも春だったわ 私たち
ごめんよ あの頃はまだ青くてさ
いいえ でも春だったわ 私たち
(歌謡曲#2) ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=225726
自由詩
2011-01-14T15:38:26+09:00
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消し忘れた ラジオから
あなたと聴いた 歌が流れる
とおい過去から
届いた手紙のように
なつかしいわ
今はもう
街を離れて
海辺で暮らす
嵐(しけ)は過ぎ 凪(なぎ)の日々
すべてを忘れ
すべてを消した
はずなのに 人はなぜ
十代で愛した歌を忘れない
二
消し忘れた 記憶から
あなたの笑顔 ふとよみがえる
それはあなたに
出会って初めて知った
やさしさでした
いまはもう
あなたと離れ
とおくで生きる
時は過ぎ 白い日々
すべてを忘れ
すべてを消した
はずなのに 人はなぜ
十代で愛した人を忘れない
(歌謡曲 #1) ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=225533
自由詩
2011-01-10T17:04:57+09:00
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眼鏡の瞼をそっと
降ろしてやり
寝る時も髪を
七三に分けておく
空を飛ぶ夢を
四十過ぎた
今も
見る ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=223199
自由詩
2010-11-30T08:25:30+09:00
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秋をくくっておしまいよ
ありあわせのヒモでいいから
週刊誌と新聞紙を
別々にするように
そう
風と光は
別々にくくって
お別れだ
]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=223016
自由詩
2010-11-27T09:03:03+09:00
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ほの暗い襟を
すべるネクタイ
今日はプレーンノット
会社と片結び
電車のドアに
ペイズリ―を挟まれて行く
50キロ先の
会社は雨 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213721
自由詩
2010-07-07T11:13:33+09:00
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体重76キログラム
日本人成年男子の
こころの大きさは
タテ7ミリ
ヨコ7ミリ
高さ7ミリ
角砂糖
一個サイズ
と判明しました
(ちなみに
失恋したときに計ったものです)
]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213609
自由詩
2010-07-05T16:25:05+09:00
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木哺デハ
北東ノ風 風力8
気温7度
1024ヘクトパスカル
晴レ
鬱瀏島デハ
北北東ノ風 風力5
気温3度
1018ヘクトパスカル
曇リ
北緯38度
東経148度ノ
北太平洋上デハ
西ノ風 風力5
998ヘクトパスカル
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・ ・ ・ ・ ・ ・
海王星デハ
風力80
マイナス1200ヘクトパスカル
磁気嵐
・ ・ ・ ・ ・ ・
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冥王星デハ ・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・ ・入電ゴザイマセン
ソレデハ ドナタサマモ
オヤスミナサイマセ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213487
自由詩
2010-07-03T15:47:59+09:00
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ながく暗く
何もかも腐らせてしまうまで
終わらないようだった
水道の蛇口をひねると
締める直前に
白いクラゲのようなものが
ぬるりと出てきて
コップの中に浮かんだ
ベランダに出て
廃材が散乱する崖下の空地に
コップの中身を捨てる
振り返ると
部屋にはすでに明かりが点いており
明かりの下で
なつかしい人が裁縫をしている
私は声を上げる
しかし声は届かないようだった
ベランダのガラス戸に手をやると
なぜか鍵がかかったように
動かない
ガラス戸を何度たたいても
何度その人の名を呼んでも
その人は
ただはにかむような笑いを横顔にうかべ
うつむいていた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213419
自由詩
2010-07-02T14:33:10+09:00
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瓶がみな逆立ちしている
バーボンの細いネックは
ここでは
美しい脚にかわる
からだには
さまざまな衣装(ラベル)を
バスタオルのように巻きつけて
ダブルでください
逆さまでみるこの世は
美しいですか
まだ
ダブルでください
あなたの前に
逆さまに座る男たちは
泣いていませんか
もう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213372
自由詩
2010-07-01T14:31:48+09:00
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親指人指し
ひろげて14cm
手の甲浸して3cm
両手かさねて
おむすびできた
熱っちっちっち
耳たぶひんやり34度
おでこに手をあて
38度 う〜ん
右手の握力32
左の握力21
あたたかい
あなたの右手を失くし
わたしの左は
いま0度 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213167
自由詩
2010-06-28T12:29:39+09:00
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一枚の白い紙をもって
生まれてくる
やがてそこには
おとなになったらなりたい
夢が書かれ、
送辞や答辞の書かれる
春もあるだろう
結局出せなかった
ラブレターが書かれる長い夜もあり
二十歳を越えたある日
その紙に政治家の名前が書かれ
暗い箱の中を舞う午後もある
そして
わが子の名前を記した紙が
生まれたばかりの子の枕元に
飾られるとき
その子もまた
胸に一枚の白い紙をもっているのだ
その紙の名前は
ひとはだれも言葉にしないけれど
「未来」と、
そっと胸で呼んでいる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=213083
自由詩
2010-06-27T12:25:16+09:00