http://po-m.com/forum/
ja
Poems list
2024-03-29T06:12:17+09:00
-
新宿から歩いて帰宅した。
暑いな。今日も。
早い。もう7月も半ばじゃないか。
今年が明けたと思ってたら。
もう7月で。
やることいっぱいだし。
出会う人いっぱいだし。
好きなこといっぱい。
やりたいこといっぱい。
なんとなく
なんとなく
ただ憂鬱なのは雨が降るからってだけにして。
今週というものに向かってみる。
今週も。
きっと
さびしかったり。
さびしかったり。
さびしかったり。
するんだと想う。
大好きな人たちにも会えるし。
会いたかった人にも微笑んでもらえると思うけど。
きっと
さびしかったり。
さびしかったり。
さびしかったり。
するんだと想う。
なんてことはない。
なんてことは起きてないんだ。
ただ。
想っていることを伝えてない。
悔しかったことを伝えてない。
閉館間近。
うちから徒歩1分の投票所。
音楽を爆音で聴きながら
こんなあたしの気配を消して。
生真面目に新聞を読んで来た
その1票を使った。
帰り道は違うルートを歩いた。
彼がうちに来たときにいつも駐車するパーキングに
水たまりが出来ていて。
ロングワンピース、
下駄をはいたあたしは、
水たまりに足を浸して。
なんで今日が今日なのか。
なんであたしがあたしなのか。
また考えた。
何も変わらない。
夜の雨空に。
明日も生きなきゃいけないか問いかけたけど。
やることいっぱいで
生きる理由しか見当たらなかった。
ちくしょ。
大好きなんだよ。
あたしは。
こんなにあなたが大好きなんだよ。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=214018
自由詩
2010-07-11T23:31:35+09:00
-
「解決したよ」とメールしておいた本日17:03。
数時間後に不意に電話してきて。
2人して落ち込んでいた件については微塵も触れずに
「ねー。ねー。外、見てみて。
夕陽が綺麗だよ。すっごく綺麗。
空が紅色だ、、、。」
ときみは笑った。
たまたま窓辺にいたぼくは
机に乗り出して外を見た。
南向きのぼくの部屋からは西陽をとらえることが出来なかったが
新宿のパークハイアットの窓に真っ赤な夕陽が反射していた。
きみが今見ている夕陽がぼくにも光をくれていた。
ほんとだ、綺麗だね、
笑い返せば
きみは
「今日、夏至なんだよ。・・・知ってた?。」
そう言って無邪気に笑った。
そんなきみに
ぼくはなんだか
ありがとう、と思った。
2人で悩んだ週末を
紅い夕陽が見降ろしていた。
なんてことない。
いつも
ぼくらに起きていることは
なんてことないんだ。
だから
今日のこの1日も
生きてみてよかったと思った。
今年も
僕たちに夏が迫っていた。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=212697
自由詩
2010-06-22T00:00:25+09:00
-
あたしの持つそれとは全く違う過し方をする。
今日が何日で、何曜日かも関係ない生き方をしてる。
今日が何日で、何日が勝負日で、とか
何時に会社に着いて何時間は働かなくちゃなんてあたしの日常は
彼には全く関係ない世界。
そんな全く違う時間の過し方をしている2人がいつまでも仲良しなのは
同じ自由を愛する凸と凹ゆえかしら。
平日の深夜、不意に電話してきた彼は
あたしを外に連れ出した。
彼はマンションの下、大きな車であたしを待つ。
乗り込んだらそこには懐かしい匂いがした。
なんという空気を持つ人なんだ。
穏やかだ。本当に。
ご飯を食べて、しばらく車を走らせて。
他愛なく近況を話し合った。
またあたしの自宅まで送って来た彼は
何の違和感もなくあたしにキスをした。
何の違和感もなくあたしを抱いた。
愛おしそうにあたしを抱いた。
慣れた体に安心する。
髪と肌を撫でる彼の優しい指に安心した。
しばらく、あたしは彼以外を愛していて。
その間、彼に会っても抱かれないようにしていたけれど。
彼はあたしから完全に離れていくことはなかった。
愛おしそうにあたしの胸に顔をうずめる彼を見ていると
最後はあたしが彼を守らなくては、と思う。
出会ってから何年も経過した。
どれだけ違う日常を生きようと
どうしようもない彼は
もっとどうしようもないあたしを忘れない。
どうしようもないあたしは
もっとどうしようもない彼に守られている。
最後、自分の周りが変化してしまったとき、
味方がいたと思い出すのはこの人なんだろう。
帰る場所。
それがこの人。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=202766
自由詩
2010-01-30T16:31:48+09:00
-
そんなのわかっているのに、傷が癒えないまま月日が過ぎる。
何のプライドなのかわからないけど。
そんなプライドいつからあったの?って自問するくらい。
嘘をつかれたことを許せないままでいる。
出会ってからのあれから。
何もいらなかった。
きっとただ。
本当が欲しかった。
それはあたしがずっと正直だったから。
相手にもそうであって欲しかった。
信じたら信じただけ傷が深い。
それから。
どうやって笑うのか分からなくなることが増えた。
悲しいくらいに時間が止まる。
誰のための誰の今なんだ。
消してしまえばいいのに。
何も誰も。
出会ってなどない。起きてなどいない。
あたしはそんなに暇じゃない。
『また死にたくなったの?。今、暇なの?。』
そう言いながら無邪気に笑う
今や男友達になった元彼は
あたしの何を知ってるという?。
きみに抱かれないようにした期間。
あたしは別の男性に恋をしてたんだ。
きみは気付いていて何も言わなかった。
またきみに抱かれるようになっても
なぜかまだあの悪夢を見る。
笑い方を教えてよ、と泣いて目が覚める。
冬でも柑橘系の匂いをさせて。
あたしの憂いを取り除こうと。
きみは必死にバカなフリして。
夕べもインチキな英語で歌を歌っていた。
それを聞いていたら
あたしはどうでもよくなってベッドにもぐった。
あたしの不機嫌を気付かないフリしてきみもまたベッドに入った。
即座に寝息みたいな音立てて。
寝てなどいないくせして。
細くて白い長い腕であたしを後ろから包んだ。
あたしの周りには
優しい人ばかりだ。
けど。
どれが本物の優しさだというのだろう。
この男もまた優しい人だろうが。
彼もまた。
あたしをさびしくさせる。
そんな体温が欲しいんじゃない。
適当なことばなら喋らなくていい。
相変わらず。嘘がきらい。
ただそれだけなんだ。
明け方の駐車場。
エンジンが温もるまで車中で話して。
車が角を曲がるまで手を振りながら笑ってみた。
めんどくさい。
だから。男の前で泣くのはやめた。
ひとりになると。
時々、緊張感が途切れたように
慄くことばが口から出る。
これもまたあたしなのだと思う。
そのあたしもまたやむないのだと思う。
あ。
彼に訂正するのを忘れた。
『死にたくなどなってないよ。今。そんな暇、ない。』 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=198188
散文(批評随筆小説等)
2009-11-21T04:11:16+09:00
-
涙がこぼれて来る。
やっと眠りについたと思ったのに
自分の泣き声で目が覚めた。
時間を戻せたら。
出会わなかったことに出来ただろうか。
時間を戻せたら。
愛さずに済んだだろうか。
今。
出来るのは
ただひとつで。
自分にも
誰にも
危害を加えないこと。
刃物を持たないこと。
蒼く光るうちのよく切れる刃物たちが
あたしの名を呼ぶ。
ここにいるよ。
やるなら今だ。
泣きながら神に乞う。
助けて。
助けて。
声に出して泣いていた。
助けて。
助けて。
誰も
あたしも
傷つけないで。
夏だというのに夜が長い。
朝日はまだ見えない。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=189262
散文(批評随筆小説等)
2009-07-13T01:40:24+09:00
-
やっとの思いで歩く。
二十三時前
まだスーパーが開いていて、
明日のお味噌汁の具材を買った。
住み慣れたこの街も
色んな思いで生きた。
このニ年。
想わない日はあっただろうか。
話せばみじめになるので
親友に話すのも少し億劫になっているあたし、最近。
電話が来たんだ、とか
メールが来たんだ、とか
誰に何をしてもらって嬉しい、だとか
抱きしめられてたのはいつでも自分だけだったんだ、とか
ほんと、もう
煩わしいことだと思う。
勝手に信じて
人のことばを鵜呑みにするから傷つくんだよ。
なんてこたーないよ、まったく。
今までの自分と何ら変わらないまま
また犯した罪。
あのときも
あたし
夫を許さなかった。
二度と信じられなくなった。
信じられなくなったら
もうそこにはいられないんだ。
疲弊しただけのときに
結論は出すな・・・
なんて
よく部下に話す。
疲れました。
もう。
がんばれない。
そういう彼女たちに
わかった。
がんばらなくていい。
ただ当たり前にここに来て。
大丈夫。
信じて。
あたしがいる。
一緒に生きる。
そばにいる。
精一杯の想いで言った以上は
光のある場所に連れて行く。
じきに
部下は抜け出す。
あたしは?。
あたしには?。
光は?。
采配されてここに在ると知っていながら。
疲弊したあたしに
あたしが言う。
がんばるのに
疲れてるだけのときに結論は出すな。
時期尚早かもしれないじゃないか。
疲弊したあたしはあたしに言う。
オマエハアイサレテナイジャナイカ。ベツニ。トクニ。イツニナッテモ。
行き場を失くして
ただ
肩肘張って今日も上司面。
せめて
あの憧れの長のオーラでありたいと。
肩肘張って上司WORK。
ほんとのあたしはどこにいる?。
地団駄踏んで泣きたいのはこっちだ。
地団駄踏んで泣きたいんだ、毎日。
どうにもならないからそうしないだけだけど。
隣りにうちより高いマンションが建って
また空が見えなくなったら
そのときはベランダから綺麗に飛ぼう。
明日は銀座でディスカッション。
もっともらしいことをどれだけ喋れば解放されるんだろう。
生きるのは
突き詰めるとあたし
母のため。
母さん。
あたし。
あなたの血をよく引いていて。
いつも誰かを
とても愛してしまって。
時折
それが
あなたへの感謝になったり憎しみになったりするのです。
どうしてあたしを創ったのですか、と。
それでも、母さん。
あたし。
明日もお味噌汁 作るね。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=189218
散文(批評随筆小説等)
2009-07-12T16:21:06+09:00
-
この娘の唄って。
一聴するにうまく聴こえるかもしれないけど。
低音が雑ね。
最も悲しいことに
心が入ってないわ。
初めて聴いたくせに。
なんとあっけないことを。
彼女は席から立ちその店を去った。
けど。
きっと
その娘と
縁も
ゆかりもない人間が
初めて聴いて
感じたことは
正直なことばなのかもしれない。
あれから3ヶ月。
心のある唄が聴きたい。
偽善でも
繕いでもない
愛ある
心ある
唄が 聴きたい。
よくそう言っていた
彼女はこの憂鬱な月曜
病院に入った。
彼女は
医師から告げられている。
余命いくばくもないその時間を
彼女は
音楽と共に生きると言った。
彼女は
曲をいくらも創るのだと言った。
愛ある人に唄ってもらうのだと
そう言った。
午後3時。
窓から見える景色は
彼女を孤独にする。
懇願するほどに彼女が会いたいと願った人は
この憂鬱な日
彼女に会いに来なかった。
彼女は
病室を出る私が
また明日ね、と
振り返っても
ただ曲を書いていた。
彼女は
また明日などに
何も
賭けていなかった。
あるのは
今
このとき
だけだった。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=185483
自由詩
2009-05-19T02:55:16+09:00
-
あいつは起きるなり
こんな日はバイクに乗りたいなんて言った。
毎日 仕事で遅かったから
あたしはもう少しだけ眠っていたかった。
あいつがシャワーを浴びてる間 束の間 眠った。
シャワーの音が心地よく
日差しが優しかった。
朝食を作ろうとすると
起き立てのあたしの髪をあいつはくしゃくしゃっと触った。
なんてことない土曜の朝だけど。
そのなんてことないことが普通は幸せなんだろうと思った。
明日は一緒にいられないよ。
そう言ったら
「何度も言わないで、悔しくなるから。」
って
あいつはバイクのエンジンをかけた。
華奢なあいつの背中はまた少し痩せたように感じた。
あたしはいつもワガママ言って
この子にガマンばかりさせているんだと思う。
夏の匂いのするあいつの背中にほんの少し顔をうずめていたら
なぜか泣きたくなった。
どうしてこの子と生きてくことを選ばなかったんだろう。
あたしは自分の正直なキモチが
わからなくなっていた。
5月を控えた街は少しざわめいていて
青葉に目がチカチカした。
信号が青に変わり急に速度を上げたあいつは
「危ないから、寝ちゃだめだよ」って言った。
『ん。いくら寝不足でも、バイクのケツじゃ寝ないからっ。』
あたしの声はマフラーの音に消された。
掴んだ白いシャツはひらひらと舞っていた。
今年の春で
もう何回目になる?。
出会ったのは春だった。
不思議な空気を持つあいつは
いつ会っても
さびしそうに笑っていた。
なんで笑うの?。
一度 聞いたことがあるけど。
あいつのポツポツと喋る答えを聞いていたら
あたしは彼を守らなくてはいけないと感じた。
そんな人生を歩いてきたのなら
信頼できる誰かに、あたしがなればいいんじゃないかと思った。
あれから何年も経って。
「ねぇ。結婚して?」
・・・
不意にあいつが言ったことばに
あたしは何も言わなかった。
あいつを愛しているのかわからなかった。
あいつとの日常が想像できなかった。
何十年先もそばにいてほしい。
死ぬときは泣いてほしい。
そう思っているけれど。
だけど。
一緒には暮らせない。
生活になって
日常になってしまったら
あたしはきみを大切に想えなくなるから。
上野公園の脇。
走らせるバイクの後部座席から葉桜を見た。
「ねぇ。葉桜になってるよ。」って叫んだら
あいつは
静かに
「春が終わっちゃうね」って言った。
ごめんね。
傷つけて。
ごめんね。
永遠を約束できなくて。
4月11日。
あたしは
初夏の風を頬に受けて
罪なる愛に懺悔した。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=183524
散文(批評随筆小説等)
2009-04-19T04:00:18+09:00
-
当たり前にそこにいると思って
甘えてばっかで
夢ばっか見て
些細な一言で傷つけて
それでもそこにいろって
時たま急に優しくして
あたま撫でたり
喉を撫でたり
体撫でたり髪を撫でたりして
泣いたり
叫んだり
走ったり
うずくまって
悔しい悔しいって唸ったり
追いかけてくんなっつったり
ぜってぇ居なくなんなっつったり
自分が一番好きだからっつたり
高熱出た途端 急に会いたい、好きっつってみたり
玄関先で本持ってしゃがんでたり
桜の花びら100枚拾ってきたり
ばかじゃないのかって思う
あんたはほんとにばかなんじゃないかって思う。
どうして
そんな悲しそうに笑うの。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=182689
自由詩
2009-04-07T01:52:11+09:00
-
きみのどこが好きなのかがようやくわかってきた。
本当に強い人だとも思うし本当に脆い人だとも思う。
優しい人だから慈しんで来たんだと思う。
去年と同じ景色の中、やっぱりきみのことを考えた。
夜風が頬に当たって、小雨が僅かに舞うベランダで。
前髪がくしゃくしゃになりながら考えた。
それでもまた春は来るんだろうし。
それでもあたしはきみに出会ったことを感謝してくんだろうと思った。
ただ今のままこの想いを持つことが正しいのか、問いかける時間にもなった。
きみにして欲しいことはあまり思い浮かばなかった。
いや。
あたしが、きみにしてあげられることがもうあまり思い浮かばなかった。
きみは逞しくなっていたし、疲れてもいた。
きみは律して生きていたし、堕ちてもいた。
あたしは今そばにいても何もしてあげることがないような気持ちになった。
春がまた訪れてまたきみは誰かに出会うんだと思う。
あたしはきみを慈しんで来たけれど
あたしなんかよりもっともっときみを慈しむ人に出会うべきだとも思った。
それできみが今よりもっともっと笑えるならそれでいいと思った。
きみが幸せであって欲しいと心から思った。
きみに会えなくなる日々を増やして。
笑わなくなる日を増やしてみようか。
記憶から少しずつあたしを消してもらおうか。
そんなことを思う。
あたしはきみをずっと大切に想い続けるけれど。
あたしはきっといつまでもはここに居られないと思う。
命が尽きてあたしが星のかけらになっても。
きみが創ったものがきっとずっとずっと輝き続けることを願っている。
きみこその幸せを祈っている。
そんなことを考えているうちに夕陽が沈んだ。
波打ち際を走るこどもたちの笑い声が
それでも明日が来ることを暗示させた。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=180360
自由詩
2009-03-09T00:06:04+09:00
-
大丈夫だって思ってるんでしょ。
思ってないよ。
でも
おれがついてれば大丈夫だと思う。
強がりも
いつも
抱きしめてくれた。
全然大丈夫なんかじゃない
そんなあたしを
きみが見つけてくれてたことに
救われた気がした。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=175657
自由詩
2009-01-16T01:24:55+09:00
-
大きなワゴンでやってきたきみは
車を降りて
不意に お母さんのことを話し始めた。
何年もそばにいたのに。
お母さんの亡くなったときの話するの、初めてだね。
『死んでからもう何年も経つのに
年々、マザコンになる気がするよ。
会いたくてたまらないんだ。』
そう言ってきみはうつむいて笑った。
きみの目が歩道に積まれた雪の塊を見ていた。
あたしはそれを避けて歩いた。
どうして
神様。
こんな優しい子から
お母さんを旅立たせたの。
黙って握り返したきみの手は
ひどく冷たくて
細い指がさびしかった。
あたしの手もひどく冷たくて
きみに温度を移せずにいた。
雪道を走る車の音が大きく
ふたりの脇を通り抜けていく
その車のバックライトがやけに眩しかった。
何もことばが出ないあたしは
きみのお母さんのことを想った。
きみがさびしくないように。
きみが笑っていられるように。
きみのことを想った。
抱きしめても
抱きしめても
きみはさびしくて。
雪の塊は
きみの中で
いつまでも溶けないことを知った。
今年の冬も
雪が降るかな。
きみが
さびしくないと。
いい。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=175380
自由詩
2009-01-12T19:30:35+09:00
-
金曜の夜は、意識が遠のいたくらいだ。
持病の眩暈も表れて、エスカレーターとかホームとかが怖かった。
新年会で酔った女がホームで吐いていた。
そんなんなるまで呑んじゃだめだよ、、、。
よたる男を避けて歩いた。
なんということもなく今を生きる。
笑うのも苦じゃない。
好きじゃないものも好きだと言おう。
嫌いなものは嫌いなままだけど。
好きじゃないものは好きかもしれないとか、好きになれるかもしれないし、には出来る。
ちょっとめんどくさかった。
金曜の夜は
この1年半
誰のために生きていたのか
虚しくなった。
嘘は嫌いなままだった。
吉祥寺も嫌いなままだった。
誰も傷つけずに
カケラが見つからないものだろうか。
あたしのカケラ。
見つけて。
そして
見つけたら
死ぬんだ。
見つけて。そして 死ぬ。
憎しみとか
しばらく忘れていたの。
いつも
優しくありたいと。
罪も許そうと。
あたしも許して欲しいと。
そう思って生きてきた。
生きる自信をなくすのは。
シンプルな
とてもシンプルなこと。
愛する人に愛されたい。
そう。
カケラは見つからない。今も。
愛されないなら
なぜ 神は 私を創った?。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=175343
自由詩
2009-01-12T04:30:31+09:00
-
傘を差すのは嫌い。
周囲がいつも気を遣って、
『どうぞ』
って 入れてくれようとするけれど。
大丈夫だよ。
どしゃぶりでもない限り。
濡れていたいの。
自由でいたいの。
けど。
きみの上着の裾につかまって歩くのが好き。
きみのポケットに手を入れて歩くのが好き。
ほんとは少し元気がないことだとか
雪が降らなかったことだとか
冬の夜風がそれを着てれば実はあったかいことだとか
気付かないふりして
笑いたいね。
気付けば
もう818。
きみのメールも818件。
きみを想わない日はないんだよ。
だから
空とか風とか
今日みたいな冷たい雨だって。
きみの上を通り過ぎたかもしれないものなら
愛したいんだ。
きみはいつもどこにいるの?。
何をしてるの?。
誰を愛しているの?。
あたしは
きみの歌を愛し
きみの声を愛し
きみの存在を愛し
これからもきっと
きみを大切に想うけれど。
きみは
どこにいるんだろう。
どこに行くんだろう。
誰を愛しているんだろう。
誰を愛していくんだろう。
I’m next to you.
そばにいるね。
去年はつっぱって
言えなかった、言わなかったことば。
I’m next to you.
あたしは
きみのそばが好き。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=175257
自由詩
2009-01-11T00:01:17+09:00
-
きみがくれたシュシュと共にあたしの長い髪を揺らした。
新宿のイルミネーションは
前を歩くふたりを包んでいた。
つい今まで
別れ話をしていたのが嘘のように
ふたりはふざけて笑っていた。
振り返って
あたしの名前を呼ぶ彼は
あたしとの関係を彼女に話さないままだった。
きみはずるい。
あいつ。チーズケーキ、食えないんだ。おれ、好きなのに。
だから、お前は、おれとこれからチーズケーキ食う仲ね。
なに、それ。
そんな1ヶ月前の出来事。
抱きしめられたら何も言えなくなった。
ずるい、あたしは。
車で送ってもらうんじゃなかった。
車を降りるとき
出来るだけ出来るだけ
何もないことのように
チーズケーキご馳走様でした
って言ったのに。
あんな顔されたくらいくらいで
きみのキスを受け入れてしまうなんて。
チーズケーキは冬のずるさの味がする。
ずるい恋。
冬のずるい恋。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=174131
自由詩
2008-12-26T01:21:48+09:00
-
あの優しさも
嘘だったんだと
思いたかった
そう思った方が
きっと
きみを想わないでいられるから
夜になって急激に冷え込む街は
雨に濡れていた
愛ゆえに
泣きながら
ただ歩くには
明るすぎる街だった
きみの優しさが恋しい
きみのあの声が愛しい
もう
大丈夫
ううん
本当は
初めから大丈夫だった
きみは
あたし無しでも
きっと
大丈夫だった
きみは優しくて
儚くて
凄く脆くて
それを
抱きしめて
生きてる
強いひと
だからね
きっと
愛されるよ
そこには
きっと
光 溢れてるよ
だから
大丈夫
愛しさは
裏腹
決して言うまいと決めていたことばばかりで
きみを傷つける
冷たい雨が
この冬
最初の雪に変わっていた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=173928
自由詩
2008-12-23T03:22:07+09:00
-
あたしの
心許した相手にしか滅多に見せない
この依存心を
そっと受け止めて
なんでもないことばかりだよ
って
笑ってくれるきみに
あたしは何ができるかしら
穏やかな時間がそこにある
きみは
ただ鼻歌 歌って
あたしのあたまをくしゃっとする
冬でも柑橘系の香りがするきみは
華奢な細い指で
あたしの髪を触る
きみが帰ったあとは
ベッドの左側に残る
柑橘系の香り
左側を向いて眠るクセがついて
もう何年経つのかな
きみの香りが残っていると安心する
そこに
きみの
穏やかな声が聴こえる朝は安心する
どうして
そんなに
優しくするの?
明日はイヴ
友なるイエスに
あたしがきみを愛する罪を
告白しよう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=173926
自由詩
2008-12-23T03:02:25+09:00
-
もう、あたしがきみに恋してないことを。
久しぶりに部屋にやってきたきみは
うちの壁に飾る
シャツや写真や手紙とか
きみに関係ないものたちを
やけに気にしていた。
何度も何度も
それについて聞いて来ていた。
ふーん・・・
って言うきみの横顔が
少しさびしかった。
きみは大切な理解者。
けど。
もう恋人じゃないんだ。
あたしは
きみに出会った理由を考えていた。
きみとのこと。
きみとの夜のこと。
きみとの朝のこと。
思い出していた。
あたしはきみにいつも正直だったと思う。
きみにいつも応えていたと思う。
きみもまた
いつもあたしに正直だったと思う。
昨日のきみもきっと・・・。
だから。
あたしを抱き寄せてキスをした。
あんなにさびしそうに
キスするなんて。
じゃぁね
ばいばい・・・
そう言ったきみの背中が
真冬の夜空に同化した。
次の約束はしない。
きみは
いつかまた
あたしに会いたくなるの?。
いつかまた。
ここに来るの?。
傷つくのに。
それでも。
ここに来るの?。
あたしはもう。
きみに温度を移せないのに。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=172896
自由詩
2008-12-09T03:12:01+09:00
-
裸足でピンヒールをひっかけて
ポストに走った。
どうか誕生日当日に着きますように。
きみに届け。
深夜のラブレター。
今 書いたことなのに。
本心だったのか
わからなくなる。
深夜2時。
秘めた手紙が
カタンと音を立てた。 ]]>
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自由詩
2008-11-22T02:53:20+09:00
-
分厚くなった手帳をめくっていたら
仕事かライブか恋かしてなくて
秋が来ていた。
あたしの今年はなんだったんだろう。
こうやって生きてるのが危うく思えた。
不意に焦りに包まれる。
こうして人生が過ぎてってしまうんだろうか。
積み重ねて人生にしたいと思っているけど。
こうやって過ぎた日々を誇れるんだろうか。
これは積み重なった日々といえるんだろうか。
贅沢なんだとも思う。
両親も、生きていて。
仕事もあって。
ある程度の収入もあって。
仲間に囲まれていて。
ひとりじゃないし。
大好きな人もいて。
そこそこ大病せずに生きていて。
それでいて
まだまだ
焦るんだから。
贅沢なんだとも思う。
欲しいものは
なんなんだろう。
物欲は落ち着いてる。
分かっているんだ。
少し
ほんの少しでいいからと。
形のない
その
唯一のものに
欠乏している。
何度も喉が渇いて夜中も目を覚ましてしまう。
秋は好きなのに。
いやな秋だ。
ねぇ。
不意にそこにあたしがいなくなっても
許してくれますか。
逃げ出しても忘れてくれますか。
できたら覚えててくれますか。
あたしは。
だめなヤツです。
信じると決めたのに。
信じられなくなる。
信じられないのは
きっと
自分を信じられないからで
きみを
信じられないわけではないんだと思う。
きみを何があっても愛し続けると決めた自分に不安になることが
こんなに苦しい。
気付けば秋だ。
今年もきみを愛してばかりで過ぎていく。
きみは
そして
誰もに
愛されている。
あたしは。
誰に愛されている?。
気付けば
秋。 ]]>
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散文(批評随筆小説等)
2008-10-26T12:11:44+09:00
-
年齢のせいかもしれない。
体調がうまくないせいかもしれない。
たった35年しか生きてないように思いながらも
もう35年も生きたような気持ちになって
何やってたんだろうとか
どうやってこれから生きてくんだろうとか
ここのところ考えている。
少し壊れてしまったのだろうか。
誰も言わないけど、既に壊れてしまったんだろうか。
一昨年かな。それよりもう一年前かな。
ひとりで長崎に行った。
氣志團のGIGの翌日に、午後の飛行機の時間まであちこち歩いてみた。
街並みはまるであの悲劇を思わせることなく活気付いていた。
記念像は綺麗で。空も淡い青で綺麗で。
生きてる自分が今ここで空を見上げてることがなんだか不思議な気分だった。
月日が経過してるだけで、これだけ平和なんだと思った。
坂道を下って小さな川べりを、原爆投下地点に向かって歩いてみた。
予想に反して、質素に、ただひとつ、小さな塔が立っていた。
ここに、あの朝、原爆が落ちたんだ、、、。
考える暇もなかった。
投下地点のその塔の前に立ったとき。
体が震えて、ざわざわと、ただ大きな風を体が感じて、
涙が止まらなくなった。
あたしはひとり しゃくりあげながら泣いた。
真っ赤なコートを着て、塔の前に立ちっぱなしのまま、たったひとりで泣きじゃくる女の姿は、傍から見たらきっと奇妙だったに違いない。
あれは何の涙だったんだろう。
特別、霊感があるわけでもないけれど。
あそこには。
強いパワーを感じた。
パワーって語彙はきっと違うんだけど。
それは凄い念だった。
たまたま、その時代に生を受け。
この地で生きてただけの先人たちだ。
どれだけ生きたかっただろうか。
どれだけ熱かっただろうか。
どれだけどれだけ
愛する人ともっと共に生きたかっただろうか。
考えれば考えるほど。
たまたまこの時代に、この肉体に生を受け、あの地で生まれ、生きて来ていた自分の運命を ただそれだけの運命が どれだけ 自由と平和に満たされていたのかを感じた。
振り返れば、家族連れが3人で散歩していて、長崎にも平和が訪れていた。
優しい日曜の陽の光が家族連れを包んでいて、その様子を見ていても、はらはらと涙が止まらなかった。
あたしの母は昭和21年。戦後すぐに生まれた。
団塊世代と呼ばれる彼女から生まれた私は団塊ジュニアと呼ばれる。
あたしはばあちゃんっ子で。
母さんの仕事が終わるまで、小さい頃はいつもばあちゃんの家にいた。
ばあちゃんちにいると、おやつはお菓子じゃなかったし、ジュースも飲めなかった記憶がある。
ばあちゃんは戦争中の貧しかった頃のことをたまに話してくれた。
母には厳しかったらしいが、孫のあたしには、いつも優しいばあちゃんが、あたしは本当に大好きだった。
ばあちゃんは平成になってすぐに死んだ。
そのわずか1年前か。
上京したてだった私は、「親孝行や」と言ってばあちゃんを東京に連れて来た母さんと、はとバスに乗って東京巡りに付き合ったのを覚えている。
18歳のあたしは、田舎姿のばあちゃんと手をつないで、明治神宮の砂利道を歩いた。
親のことはなんだかいつも恥ずかしい、恥ずかしい、と思っていたが、ばあちゃんのことはどれだけださいカッコを彼女がしていても、全然恥ずかしくなかった。
あたしはばあちゃんが大好きだった。
彼女は76年の人生を生きる中で、色んな景色を時代を歩いたんだと思う。
彼女が見た最後の時代は美しかったんだろうか。
平均余命も約、男性76歳、女性85歳とそんな話を聞く。
あたしもそんなに生きられるんだろうか。
あたしたちが生まれたこの時代は。
すっかり平和で。
モノに溢れていて。
優しさとか、感謝とか、自由とか。
ついつい、そこに当たり前にあるものになってて。
気持ちは贅沢になり。
欲ばかりが交差する。
欲しいとかいらないとか
もっととか
もっととか
もっととか。
あのときのあたしはなんで泣いたんだろう。
あのとき感じた風はなんだったんだろう。
仕事で数字数字って言ってても
毎月1日に物価が上がっても
外気温がおかしなくらい上がっても
あたしは
『愛と平和』がここにあることが一番大切だと思った。
『愛と平和』を保つことが重要だと思った。
世界にも、ひとりひとりの人生にも、
愛満ちることを願った。
平成20年8月の私には。
愛する人がいます。
その人を想えば
自然と優しさで溢れていきます。
今日も心が愛で満ちています。
どうか。
少しでも。
少しでも永く。
少しでも多く。
この愛と平和を。
彼の言ってくれた好きが どんな種類の好きかを気にして眠れなかった昨夜も もうどうでもいい。
あたしがあの人を愛して
今
生きている。
この時代にこの肉体に生を受けて。
生きている。
あたしに出来ることは。
優しさだけで
明日の平和を守ること。
せめて8月は。
先人の痛みを
今の平和を
感じよう。
考えよう。
この8月。
銀座や新宿三角ビルで 平和を考えるイベントが行われます。
実家に帰る予定も
あちこち出かける体力もないあたしは。
今 生きてる理由を考えに行ってみようと思います。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=162933
散文(批評随筆小説等)
2008-08-08T03:11:32+09:00
-
なんて
こんなキモチになるたびに思う。
どうして愛する人のそばで生きていけないんだろう。
どうして愛する人に同じ温度を求めて疲れちゃうんだろう。
あたしの愛する人はとても遠い人。
誰もに愛される人。
彼に出会えてなかったら
この数年のトキメキはなかった。
ばかみたいに
連絡を待って。
連絡が来るだけで心潤んで
何時間でも笑っていられた。
連絡が途絶えたら何度も何度も深呼吸をして時間を過し。
空を見上げては
同じ景色を見ようと。
たまに泣いた。
大好きで。
大好きで。
凄く好きだった。
好きになるだけ
近く感じたし。
好きになるだけ
遠くなった。
好きになるだけ
叶わないこと
敵わないこと
多い気がした。
最近
積乱雲が急激に膨らんで
突然の落雷を落としている。
先週。
突然にあたしに降りかかった
劣等感とか
嫌悪感とか
そんないらない感情も
まるで突然の落雷のようで。
何日も自分を苦しめている。
簡単なことなのに。
確認すれば
答えはわかることなのに。
その答えに傷つくのが怖くて
確認することも出来ない。
だから。
確認もせず。
大好きな人から離れようとしている。
私は
また
離れようとしている。
来る者拒まず。
去る者追わず。
そんな世界で生きてる彼は きっと
僅かに喪失感を感じただけで
数日後には
私の存在を
忘れていくんだろう。
そうして
出会ったことが
また
過去になる。
愛したことが
また
過去になる。
こんなことを書きながら
今
ここに
あの人を愛するキモチが胸から溢れ出して。
体の痛みに鈍感になる。
体中の傷より
心の傷の方がどうしてこんなに痛いんだ。
これが愛を忘れられないということ。
これが彼を愛しているということ。
これが
向き合うことから逃げるということ。
彼から逃げるということ。
彼を愛しているということ。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=162337
散文(批評随筆小説等)
2008-07-31T02:15:17+09:00
-
会いたいけど。
会えない。
毎日毎日 想う。
隙あらば 想う。
仕事なかったら 想い焦がれて死んじゃいそうだ。
そんな恋。
永い永い恋。
彼から届いたこの1年でのメール 483件を
眠る前に 読み直して。
電車の移動中にも 読み直して。
次のメールを バカみたいに待つ。
待つ。
待つ。
待つ。
たまには思い出してね・・・
なんて言ってみたら。
違う日常を送れども あなたの存在はいつも感じているよ、、、。
そう答えてくれた。
そんなことばが 出来れば 嘘でないことを祈り。
嘘であっても。
あたしはあたしの頬に吹く風が
貴方の前を通り過ぎたそれと同じだと感じたい。
出なきゃ。
会えない今日を生きられない。
貴方が恋しくて。
恋しすぎる夜が来ると。
やめたくなる。
時間を戻したくなる。
会わなかったら。
出会わなかったら。
こんなにつらくなかった。
けど。
こんなに 無償で
人を愛せる自分と
出会わなかった。
優しい分、
傷つきやすい
脆い貴方が
どうか
どうか
笑顔で
今日を生きていますようにと。
明日 晴れたら また貴方に手紙を書こう。
夏の匂いがする。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=160424
自由詩
2008-07-06T17:12:05+09:00
-
小5から高1まで彼のことを想っていた。
28才のときに再会して 結婚しようって言われた。
けど。
あたしは東京での仕事と生活を選んだ。
数年経って彼は地元の職場の後輩と結婚した。
結婚してから。
連絡がぴたりとなくなって。
彼はやっぱり そのときの恋愛対象に一途な人だったということを再認識した。
いい人と恋してたんだなって自負したりした。
彼は長身で笑顔が可愛い人だった。
ほんの少しの優越感は。
彼が あたしと彼の誕生日が絡まったメアドを使い続けてることで。
新しい彼女が出来ても、結婚しても、そのメアドを使ってるってことがほんの少しの優越感だった。
それから数年。
メールなんて滅多に来ない。
あたしも 自分から彼にメールしたりしない。
ついこの間。
「あのメアドを彼が今も使ってる確信なんてないじゃん。メールのやりとりがこんなにないんだから。」
なんてふっと思った。
そんな今日。
彼から不意に
「元気ですか?」とメールが来た。
「こっちは雨です」・・・。
なんてことないメールだ。
何を言いたいかも図れない。
けど。
わかる。
あたしもよくやってしまう。
言いたいことは言わない・・・そんな大人の強がりだ。
言いたいことがあるとしても、
ほんの少しの、ほんのわずかな倫理観と現実感に制御されて
ことば少なに 相手の今を慮るだけのメールを飛ばす。
そう・・・きっとそんなとこ。
雨が降る景色を見て
彼があたしを思い出したのだとしたら。
あたしと彼の 最大の想い出は
やっぱり 雨の中に残ってるんだと思う。
あたしも 雨の雫を見るとき よく あなたを想い出すよ。
・・・
そんなことは伝えないまま。
『こっちも夕方から雨だそうです。お仕事がんばってね。』
そんな 大人になった2人の今が過ぎていきます。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=157095
散文(批評随筆小説等)
2008-05-24T14:15:46+09:00
-
片方の目にかかった伸びた前髪の
その隙間から
思いっきり白けたムードで視線を飛ばす
誰に対してでも
何に対してでもないんだよ
ほんのちょっと
笑顔でいるのが面倒だっただけさ
今日が何月何日でもよくって
ぼくがぼくでなければよかったのに
帰途に着く流れと逆走して
ぼくはまた今日という日がわからなくなる
誰のための今日を生きているのかわからなくなる
切望してることはただひとつ
きみに会いたい
会いたいと言えない今日がまた過ぎて
ぼくはまたきっと
明日を不意に
そもそも
ぼくは誰だ
そもそも
きみは ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156828
自由詩
2008-05-21T02:54:40+09:00
-
1/4の夜に東京に戻るはずだったのに
私は母さんに嘘ばっかついて
1/4の早朝にあの人のもとに走った。
武道館で、急遽、あのアーティストさんのバックで踊るって言うんだもの。
見てあげたいじゃない?。
ごめんね、母さん。
私は相変わらず人を愛してばかりです。
チケットもないのに武道館に走る。
そんなにいい席じゃなくてもいい。
1枚くらい余ってる人がいるはずよ。
神は私に味方した。
開演2時間前
現地で1枚のチケットを手に入れて私はようやく安堵の息をもらした。
そこに彼から電話が入った。
『着いた?』
「うんっ。着いたよ。」
『やったぁー♪」
無邪気に喜ぶ彼の声が嬉しかった。
『どこにいるの?』
「え?。会場だよ。」
『どこ?』
「ん?。グッズ売り場のあたり、、、」
そう言った頃 視界には彼の姿があった。
リハも終わり自由時間になっていた彼は 半分衣装のまま 私を探しに出てきてくれてた。
妙に注目を浴びる彼。
あんた誰?みたいに注視される私。
気まずい、、、。
けど。
そんな視線お構いなしに
『ありがとー、戻って来てくれてー』と頭を撫でる彼の笑顔が眩しかった。
私が何年も愛してきた人はそんな無邪気な人。
無邪気な武器で いっつも私をキリキリマイにする。
ステージのどこにいても彼は眩しくて。
楽しそうに踊っていて。
少しはしゃぎすぎなくらい、跳ねていた。
彼は客席に私を見つけるといつも嬉しそうに笑っていた。
彼は私の秘密の夢だった。
終演後。
打ち上げ終わるまで
どこで待ってて、、、なんて言われて
そっと待ち合わせて帰るのも嬉しかった。
武道館の日はツアー千秋楽だったから
打ち上げ、朝方までかかるから帰ってていいよ、って言われたけれど。
それでも朝の4時過ぎに電話くれて
今から顔見に行くね、、、って部屋に来てくれる人だった。
仕事のことひとつひとつに
上がったり下がったりしてる彼は
やっぱり私の夢だった。
落ち込んで私のベッドでいつまでも眠っているその顔もまた愛おしかった。
朝、私が作ったフレンチトーストを寝ぼけまなこで食べてる顔が可愛かった。
不意にやってきては うちの広いフローリングで彼は踊り。
凄いっ凄いっ☆って笑う私を見て嬉しそうだった。
どうして彼と夢ばかり食べて生きてちゃいけないんだろう。
どうして彼を悲しませることが起きちゃうんだろう。
私は仕事があったから。
いつも彼ばかりとはいかなくなった。
彼の腕枕に甘えてばかりにもいかなくなった。
距離を置いたのは私なのかもしれない。
そして。
彼は。
仕事が入らないとか、、、そんな傷んでいるときに決まって連絡をくれなくなった。
仕事で成功してる私が遠いみたいだった。
それでも。
たまに彼は 不意にやって来て。
私の温もりを確認する。
どうしてつながってるんだろう。
私は彼の人生の通りすがりだったはずなのに。
何年経っても、その糸が切れないでいる。
会いたくて仕方なくて、
泣くことも、拗ねることは今はもうない。
一緒にいつもいたときのような
変な焦りもなくて
死ぬときまで縁が続くような気がしている。
都合のいい女になる気はないし。
私は私で新しい恋をしているけれど。
それでも
私はきっとまた彼に会えば
どんな彼でも
必ず抱きしめてしまうんだと思う。
彼は亡くした母親を私に見る。
ずるいあの笑顔で不意にやってきて
無邪気な顔して私の胸に顔をうずめる彼を
私はいつまで愛すんだろう。
いつまで許すんだろう。
夢は ほんの少し
やっぱり
儚い。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156827
散文(批評随筆小説等)
2008-05-21T02:23:51+09:00
-
これ以上
もう
これ以上 きみの歌を聴いてはいけない
本当に
はまってしまいそうだ
きみのその詞を油断して聴いていると
ぼくの心の奥の
バカみたいな
蓄積されたガマンたちが
ほろほろと
ぐにゃぐにゃと
油断大敵!
きみの声は危険だ!
出でよ!
ぼくのリアリズム! ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156753
自由詩
2008-05-20T02:59:03+09:00
-
やっとふたりきりで会えた4つ年下の彼は
路駐させた車を降りて
ひょぃっとガードレールを飛び越えた。
会うなり
『ライター持ってる?。失くしちゃったの、さっき。』
そう言って
私の顔を覗き込んだ。
覗き込むその顔があんまりにも近すぎて綺麗だった。
「あるよ」と答えてうつむいた私を『可愛い』って言って笑うから
「可愛くなんかない」としかめっ面で口を尖らせてみたりした。
何ヶ月も友達だったけど
ふたりきりで会ったのはそのときが最初で
私はそのときのその店のその席が今でも好きだ。
冬の道を彼と歩いているとほんの少し足もとがふらついて
歩きながらつないだ彼の細い指をもてあそんでいると
自分の動脈の流れさえ分かるくらいだった。
華奢で173cmの彼とは歩きながらキス出来た。
キスする瞬間に唇から静電気が弾けて『痛ッ』って笑ったりした。
あれから
あの初めてふたりきりで会った夜から
何度も抱かれて
何度も朝がきた。
彼の白い肌は綺麗だったし
彼の純粋な想いは私の肌を赤らめた。
彼の好みも分かって来た頃
私の平熱が 26度になって
5年間
彼に体温を奪われすぎたことに
私はやっと気付いた。
夏になると彼はいつも会えなくなる。
私はこの秋も彼をまだ想わなければいけないだろうか。
それでも秋になると彼の指が恋しくなるんだろうか。
最近、彼の柔らかな横顔が
もうあまり思い出せない。
私にはもう彼に移せる体温がないのかもしれない。
また
また夏が来る。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156594
自由詩
2008-05-18T05:12:54+09:00
-
あなたの頬を濡らしてた
あなたは
待っていた私の頭を
くしゃっと撫でて
少し困った顔をした
秋から冬にかけての
その川のせせらぎの音は
とてつもなく柔らかく
雨の音以外には
ふたりの鼓動だけが聴こえていた
ごめんね
ごめん
一緒に生きていけなくてごめん
あなたは私と同じ道を選ばないことを詫びて
手を握ったまま
雨雲連なる空を見上げてた
気付けばあなたは私より随分と背が高くなっていて
顎のラインがすっかり大人になっていた
あなたを見上げたら
雨に濡れた私の前髪から雫がひとつ
ぽつんとひとつ落ちた
私は
言いたかったことばをそこで言わなかった
あの雫が合図だったのかもしれないのに
ねぇ
抱きしめられたときのあなたの匂いが好きだった
雨が降ると雨の匂いがする
夕方からの雨に濡れて
ほんの少し
思い出しただけだよ
つまずいてなんかない
あなたのあのときのシャツの匂いと
雨の匂いと
軒先から落ちる雫と
あなたとの秘めた恋と
この東京での夜 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156593
自由詩
2008-05-18T04:20:00+09:00
-
お客さんにね、どんな死に方が綺麗なのかを教えてもらったと
妙に笑顔で言った
そのお客さんは仕事柄 色んな遺体を見るんだと
そっか
どうでもいいけど 一応 聞いとくよ
何がいいの?
・・・
彼女は
一酸化炭素中毒死だそうです
と言って
聞いてもいないのに
最近 流行りの硫化水素は 死体が緑色になってて見られたもんじゃないらしいです
と笑った
そうなんだ
そうなんだと言いながら
じゃぁ 死ぬときは一酸化炭素中毒がいいのか
なんて 一瞬でも考えた自分が悲しかった
まだ 死にたいのかな
生きる勇気が弱まってるだけならいいけど
どんだけ時間を重ねても
今日を生きる確かな理由が見つけられないで また春が来る
いつまで
こうやって生きてくんだ
いつまで
どうやって生きたらいいんだ
ねぇ
私はあなたのいない春をまたひとつ重ねました ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=156592
自由詩
2008-05-18T03:50:06+09:00