http://po-m.com/forum/
ja
Poems list
2024-03-28T21:58:25+09:00
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太くて、まっすぐで、
80デニールのタイツも突き抜けそうにピンと生えている
脚に垂直に
地球に水平に
やせた土地にあって
少しの栄養で気まぐれに芽吹き
剛毛と言っても少数部隊
そんなものに守られている体だ
そんなに頼りないかなって笑ったら
笑っていない恋人の顔があって
毛抜きを持つ手が止まった
テレビには野球のハイライト
近所の老人たちのおしゃべり
犬が、餌を求めて吠えている
冬の、日曜日の朝だった ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=282565
自由詩
2013-11-28T03:00:53+09:00
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畑からひっこぬいたそのままをかじるような気持ちがするからだ
根野菜を泥もろとも食うなんて御免だが
わらくずや血で汚れた卵のほかほかと可愛いこと
鶏の尻の下をまさぐって
その場でいただきたいくらい
古新聞で包むと
書いてある文字をそっくりすべて飲み込んでしまいそうな白さに気づく
鶏卵の分際であさましいことだが
生まれたばかりの命にはどれにも可能性がたっぷりとあって
反対にほかのものが何にもないことを知るのである
兄は
生卵を飲むと元気が出るなあというが
それは勘違いである
殻を鶏小屋の屋根に投げるのも私の楽しみで
上がりきらなかった殻を鶏が踏む
クチャリという粘った音が
乾いた朝には丁度いいのである ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=269720
自由詩
2013-02-28T23:36:54+09:00
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男の本能なのだ
自分の子も、ひとの子も
猫も鼠もすべからくたたき起こし嫌がられる
朝になれば食卓のししゃもに
やれ早く起きろ、やれおれの相手をしろとわめき散らす
ししゃもは押し黙ったまま
自らが冷めてゆくのを感じたまま
嵐が去るのを待つ
私はそれを起きて見ているのだが
寝ていないものは眼中にないらしい
猫がししゃもを咥えて
窓辺に立つ
毛の一本一本が朝日に照らされて
輝く
手をのばした頃にはもう届かない
のばした手は、
燻くさい ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=264141
自由詩
2012-11-14T14:28:15+09:00
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わたしたちは穴ぼこだらけである。
穴ぼこの中にあまいだけのキャンディをかくし、穴ぼこそのものをかくし、つるんとした、瀬戸物のかおをして、作られたもののふりをしている。
穴ぼこがどこからきてどこへいくのか、わたしたちは知らない。
こすもすをみて、ようやく一年がたったことを知ったという。
そんな調子でいるから、まだここにとどまったままなのだ。
あまいだけのキャンディは忘れさられて、穴ぼこの中で、どろどろにとけた。蜜。
それでも蟻やなんかに見つかることもなく、隠したことも、穴ぼこがあったことも、忘れられていく。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=260974
自由詩
2012-09-20T03:05:02+09:00
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http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=249770
自由詩
2012-03-05T23:41:18+09:00
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http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=249769
自由詩
2012-03-05T23:35:06+09:00
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母が昨日ふかしたふかしイモで
一本食べて、もう一本は冷蔵庫に
今日は残った一本をレンジで温めた
麦茶で流しこんだ
おとついは食パンを詰まらせた
朝寝坊したので
食パンを大急ぎで二枚
牛乳で流しこんだ
あしたは何を詰まらせようか
あさっては何を詰まらせようか
あしたにいちばん近い今日の夜
ふとんに入っても胸がざわざわして落ち着かない
もう飛び出る準備はできているといった具合に
胸に詰まったものたちが騒いでいるの
詰まりたくて詰まったくせに生意気ね、とわたしは思う
が、結局それも喉の奥に詰まって出てこない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=249768
自由詩
2012-03-05T23:31:41+09:00
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かんたんなお仕事
たくさんたくさんたくさんたたむ
かんたんなお仕事
そいつらの意思を無視して
尊厳を無視して
たたむだけの
かんたんなお仕事
透明なやつははじけ
銀色も目障りだ
白いビニール袋をひたすらに
三角にたたむたたむ
仕事にうちこんできた人生
たのしいこともなければ
かなしいこともない
あなたにも秘密などない
帰り道の上り坂
逆立ちして町をながめて
御御御付をいただいて
たいらな布団でねむって
早朝から三角に
たたむたたむ
ときには足でつぶして
からまった空気を剥いで
手ですべらかにアイロンがけして
いうことを聞かないやつは
黄色と一緒にハサミをいれて
袋として生きられない体にして
そんなことはたまにしかないから
あとはひたすらに
白いビニール袋を三角にたたむ
かんたんなお仕事 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=248443
自由詩
2012-02-12T15:31:49+09:00
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女もアイラインを引き終えた
みんなもうやめたの
みんなもう消えたの
わたしはまだやめないでいる
やめられないでいる
同じ箱にゆられて
すべての人を見送る
ずっと
息をして
水を浴びて
火の周りで踊って
はてさて
次は何 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=248435
自由詩
2012-02-12T13:15:33+09:00
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ふらない雨はある
雨ってやつはたいへんな気取り屋で
いつだって
おあつらえむきの場所を選んで
タイミング見計らって
やまない雨はないけれど
ふらない雨はある
こちらから選ぶことはできない
選ばれるため
選ばれるため
きょうだって目覚まし時計と闘って
少しの人に嫌われて
歯をくいしばって
くいしばって ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=243008
自由詩
2011-11-06T15:50:49+09:00
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道が二手にわかれている
どちらにも行きたいし
どちらにも行きたくない
球がある
投げることができる
転がすこともできる
無視する
行く道にはどうか茨を
球にも棘を
痛い目に合わせて
もっともっと
思い知らせて
十一月はどうして酒を飲むのか
答えも出ぬまままたちびちびと
間違えたまま
間違えに気づきながら
直さずに
なおせずに ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242829
自由詩
2011-11-03T21:10:27+09:00
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ほんとうに食べてしまってはいただけない
だから、
その先は言わないで ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242698
自由詩
2011-11-01T21:53:06+09:00
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元栓を閉め忘れたような
福神漬けがないのにカレーを作ってしまったときのような
元から1人なのに、1/2人になってしまったような
月はほんとうにきれいか
花はほんとうにかぐわしいか
私には確かめるてだてがない
いつも2人でやっていたのだから
そういうことを思い出す夜に限って
月がきれいだと隣人が騒ぐのだから
肝心なときには思い出すこともない
夏の間に建て付けを直そうと思い出せず
家にいるときは元栓の存在を忘れ
スーパーで福神漬けが目に入らない
すばらしい月夜には暗い家の中で君だけ見ていたりした
そんなことを思い出す夜に限って
月がきれいだと隣人が騒ぐのだから
じぶんの一部をどこかに落っことした気がして
妙にお腹が空く
そんなことを思い出す夜に限って
福神漬けのないカレーを食べて
まったく満たされない
これを、最低4回はくりかえすことにしている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242695
自由詩
2011-11-01T21:10:30+09:00
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今日も心のどこかで
待っているわたしがいる
鍵をかけずにいなさい
さすれば彼女は……と
根拠のない
地下からの教えが聞こえるのを
深い深い地底からの、
マグマすらこえた、
核の核の
か細いけれど強く、しぶとそうな
それはまるでミシン糸のような
声
鍵をかけずに待ってみる
5分、10分、1時間
またドアが開く
ことはなく
冷たい鍵穴ごしに
遠ざかった靴音を
思い出そうとして
思い出せないでいる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242692
自由詩
2011-11-01T20:46:40+09:00
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異国の革命に
いつでも言おう
それは違うと
はっきり言おう
それが好きと
眠れない腹いせに
ちょっとそれだけのつもり
友達が霧のように消えて
花が枯れて
はじめて気づくことがある
いつでも言おう
それは違うと
眠れない腹いせに
異国の革命に
異国の革命児に ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242624
自由詩
2011-10-31T13:02:08+09:00
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片方穴のあいたくつした
お父さんは結婚指輪をしない
ぼくも遠い宇宙では
なにかとつながっていて
ひとりぽっちじゃなかったろうよ
それがどうだい
いまや立派な一匹おおかみさ
やあ相棒
やあ昔の相棒
ぼくは君のこと知らないけどさ
埃の匂いと、ひざの痛みが
どことなく
別の惑星を思わせるんだよね
雨ってやつがてんでばらばらに
好き勝手踊る、アレだろ?
ぼく、教科書で見たよ!
そういえば調子にのって
君も一緒に踊ってた
それからそれから
ダンスダンスダンス
くるくる回って消えたんだった
まわらないコマ
まわせないヒモ
まわらないコマ
まわせないヒモ
ひとりきりじゃなにもできない
ふたりいてもたいしたことはない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=242255
自由詩
2011-10-25T01:41:13+09:00
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誰も殺しに来なかった
そう思っているということは
まだ殺されてないということで
今日も殺されなかった
コンセント差さっていない扇風機
ほこりの浮いた麦茶
何も何も
生きていないこの部屋に
誰も殺しに来なかった
この国いちばんのロックンロール
テレビがはなつ赤青黄色
アニメが始まるのかと思った瞬間も
誰も、何も、私を、殺しに来ない
スウェードの靴を履いた日に限って雨が降るよ
東京にも雨が降って、ようやく野火とおさらば
いなかじゃだいたい、ランドセルにはマッチ棒って
相場が決まっていたんだ
今日も殺されなかった
毎日更新されてく遺言 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=226464
自由詩
2011-01-27T02:43:25+09:00
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真っ黒のスニーカー
紐も、底も、中敷も真っ黒の、黒いスニーカー
初めて履いた日から3週間がたち
少々白っぽい砂埃にまみれたようだ
黒いスニーカーをまだ履いている
真っ黒のスニーカー
ときどき思い出したように真っ黒の裏側をのぞき
外側ばかりがすりへったゴム底
白っぽいガムがくっついてら
黒いスニーカーをこれからも履いていく
コンクリだのアスファルトだのの上を歩いていく
太陽がちょうど黒いスニーカーを照らし
熱を十分に吸収するだろうと思ったのだが
真っ黒でなくなったスニーカーは
砂埃やガムの冷たさに似て ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=196199
自由詩
2009-10-22T23:37:50+09:00
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赤い実があらはれること
赤い実があらはれること
外からの彼女
どこそこの娘といふことでなく
私という私を見よ
周りにはそんな押し付けをするくせに
自分はからすうりに空っぽの期待をしてゐる
期待することは
赤い実があらはれること
赤い実があらはれること
からすうりに赤い実があったら、きっと食ってしまおう
おやつがもらえなくても、からすうりを食ってしまおう
期待することは
赤い実があらはれること
赤い実があらはれること
白っぽいコンクリート、血の涙、ひどく匂うどくだみ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=186102
自由詩
2009-05-29T01:30:15+09:00
-
太鼓がなっても
砂漠に沈んでも
それはそれで、そのままにするから
扇子を燃やして
その間うちわで扇いで
母がつくられた日は過ぎてゆく
しおれた水菜
貴重なじゅんさい
桶の舟をどんどん漕いでも、恋人とは別れない
ドアの隙間から耳が見える
耳たぶのうぶ毛が見えている
冷え性なんて気のせいだろう。君は発熱しているよ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=185087
自由詩
2009-05-13T00:41:15+09:00
-
いつまでもかたづかないぼくの家
あれ以来、Nessun dormaが安っぽい使われ方をするようになったね
靴を脱いで入るタイプの店であの子寝るときに聞くわっていった
寝られないときにはそういうCD聞くわって
信じられないだろう?
でも本当のこと。
きのうの食事は一回だけ
でも一度にリゾットとカレー食べちゃった
もうこの国に未練なんてない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=176335
自由詩
2009-01-25T03:37:21+09:00
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どうも近くには長靴しかなかったもんだから
遠くの海を見ている目が
今日はぼくのことをみてる
その後のサラダは
レタスがそだちすぎていて苦い ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=153985
自由詩
2008-04-16T17:27:10+09:00
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うちあげ花火が不思議すぎて頭がこんがらがったことがあった
そうだった
けれど、どれも過去のことでしょ
あたしはもう芝生に寝転ぼうともせず
うちあげ花火にはきれーとしか言わない女になった
それをかなしいと潤くんは言うけど
潤くんだってそうなのよ
あーあ、気づいちゃった
そろそろセミもなき出すころかな
早くしてくれないかな
それに紛れてばれないようにしたい
毎日ハイヒール履いて
毎日コーヒーばかり飲んでいるあたしでも
泣くことくらい
ある ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=83894
自由詩
2006-08-08T11:36:00+09:00
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じゅるじゅるであまあまの桃たべよ?
桃をたべるのは服がべったりと張り付いて、顔もむくんだ寝起きのころ
ちゃいろい床をぺとぺとと歩く午後
しゃらしゃらのうぶ毛
ちゅるちゅるの液体
べたべたでかゆかゆ
しずかな夏
どこにいるのかもわからないセミがじりじり鳴いて、しずか
かがやく夏
あつあつのアスファルトの上でみみずがひからびて、かがやく
ねえ、しょうちゃん桃たべよ?
じゅるじゅるして
ちゅるちゅるおいしく
べたべたになろ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=83812
自由詩
2006-08-07T09:25:19+09:00
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かくれんぼ上手の冷たい季節
やっとしっぽ、つかまえた
それっくらいの発見で、こんぺいとうの幸せ一粒
赤い駅弁、あかるい器
きらいなしいたけが入ってたけど、かわいい雪うさぎが作れる形
それっくらいの発見で、こんぺいとうの幸せ一粒
こんぺいとうくらいの幸せがいいな
だって
持ち運びに便利なんだもの
だって
持ち過ぎても文句言われないんだもの
こんぺいとうくらいの幸せがいいな
ちいさいわがままほど欲張りなことってないわ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=69276
自由詩
2006-03-24T23:23:38+09:00
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今から行くって言われたい
待ってるだけでいいと思ってるわけじゃないよ
ただ
そういう夜があってもいいじゃない
隣りのあおいちゃんじゃなくて私に
お向かいの向井さんじゃなくて私に
会いたい人、手を上げて さあ
庭にくさるほどある千両の実も、さくらんぼじゃないし
アメリカ人にも
背が低い人たくさんいるわ
おんなじように見えても
私はひとり
ひとりなんだわ
私というひとり
私というタイミング
私というおにぎり
私という大好きなグレートピレニーズのチロ
すべてが私であり
たくさんの私がひとりの私であり
ひとつも欠けてはいけないのであり
それらをかみ砕いて、飲み込んで、明日の血に人はかえていくのであり
私が幸せでないのは許せないのであり
あなたが幸せでないのは許せないのである ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=69275
自由詩
2006-03-24T23:20:05+09:00
-
重たい空気のこの季節
人工芝はもうめげて
なよなよなよなよ笑ってる
彼はというとお空から
カワセミみたいな声だして
あたしのことをからかうの
リクルートスーツでドリブル
真夜中というより今日寄りの
冷たい声がきれいなとき
白いブラウスびっしょり濡らし
秋のせいにしてこう言うの
見えないはずの下着が見えそう
ベージュの下着が見えそうよ
なんなら見たっていいのにさ
目つぶってちゃ拝めない
もう
そんなこと、なんでもないって言ったでしょ
やるべき事が無いことにくらべたら
そんなことなんでもないのよ
ほんとうに
なんでもない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=51819
自由詩
2005-10-11T21:30:12+09:00
-
そう
それだけのために
私は配り続けたのよ
手作りの糸でんわ
誰かがこの糸震わす日を
命かけて待ってる
私の糸でんわ
紙コップ
いろんなところで
いろんなときに安売りされたもの
かき集めただけだから
へんてこな花柄上等
やけに小さいのもあるのよ
手作りの糸でんわ
手作りじゃない糸でんわ
なんて
ないでしょ
なんて
そんな
ふつうに言わないで
そういう皮肉だって
糸でんわにどうぞ
渾身の悪口でも
かなしいひとりごとでも
せっかく糸でんわあるのだから
震わせてもっと
震わせてもっと
この糸震わせてくれたら
私の鼓膜も震えるし
あなたのハートも震えるし
いいことづくめなのにな
だって
震えるのって
気持ち良いじゃない
だから
震わせてもっと
震わせてもっと
もっと気持ち良くなるように ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=50241
自由詩
2005-09-25T19:49:43+09:00
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カップルも
受験生も
おじいちゃんも
みんな
置いていってしまう
夏の図書館に
外にはきらきらのひまわりが咲いて
子どもは水遊びをして
そういう夏の風景の中で
図書館だけは
ただひとつの
熱気の集合体
帰りにアイス食べよっか
とか
そういうのも全て置いていってしまうの
肌から
脳から
笑顔から
熱気は放たれている
表面はエアコンで冷えてるのにね
まるで、夏の図書館にいる人たちと一緒
一緒だね
そう思わない?君も
もう2週間もここで見てるんだから、わかるでしょう?
私は気づいてたよ
君がもうわかってるってこと
そんな爽やかな顔しないで ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=44301
自由詩
2005-07-30T21:14:41+09:00
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はじの白い線も消える途中の
でこぼこで、ひびの入った
道を行く
真夜中前の、見落としがちな気配を頼りに
妙に軽いステップよろしく
ふうわり
ふうわり
といった感じで
道を行く
ライトは遠目、わがままに風を切る車
ガラガラの国道を
えげつないエンジン音ばらまいて
まわりの静けさをつぶす
ぬちゃぬちゃと
ポテトサラダでもつくるみたいに
道を行く
全ての道はローマへ続く
とはよく言ったものね
みんな同じ道をつかっているんだもの、当たり前よね
道を行く、今日も
ここは自分だけの道だなんて勘違いしながら
みんな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=43986
自由詩
2005-07-27T19:38:06+09:00