http://po-m.com/forum/
ja
Poems list
2024-03-28T17:46:54+09:00
-
お天道様と一緒に
寝起きしているおさるさんより
少しだけ不幸せなのかな
凍えるような寒さが緩み
やっとぽかぽかしてきたら
今度は花粉症が猛威を振るい、
息苦しいので
大気圏まで出たくなってしまうあたしは
ヤッパリどこか間違っているのかも
明けていく夜空に
白んでいく月の柔らかさに
ホッとため息をひとつ
降ってくるような満天の星空よりも
数えられるネオンのぬくもりの確かさに安堵し
空を彩る夕焼けの紅さ
その色に負けない朝焼けを知っている
暗闇を押し拓いてくる強烈な光
徹夜明けで見るおひさまの
禍々しいくらいの
眩しさに目がくらむ
本当はふかふかの布団に
倒れ込みたい
だけど、
テレビドラマの主人公のように
恋しちゃったえり子の
のろけ話を聞かなくちゃ
これがヤッパリ喰えない話なんだろうと
夜中震えていた携帯メールを
チェックしながら思う
そう、後でふて寝をする事になるだろうけど
ひきこもってなんかいられない
直立してミュージックを聞いていたおさるさんより
美味しそうにバナナを食べる自信はない
でも、驕ってもらうランチとケーキに
スーパーチョビッとハッピネスを噛み締めている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=149938
自由詩
2008-03-02T14:39:39+09:00
-
はじまる今日は
いつもその夢をひき
ずって
きみの
夢をみた朝は
なけちゃうの
だけど
ずっと
し、
あわせ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=149122
自由詩
2008-02-23T09:10:20+09:00
-
この冬一番の冷え込みが続く
ピンと張った透明な空気に
色づいていくのは期待感かな
早くこの冬を綻ばせて
もこもこに着込んだ重いコートにも押しつぶされそう
あ〜あ、今日もペチャンコに絞られて憂鬱な足取り
ふと見上げた花屋の店先に並ぶ可憐な白さ
ワンコインの気軽さで食卓に飾った
甘い薫りにチョビッと上昇気分
キーンと張り詰めた夜に
そっと忍び込むゆるみは
確かな、暖かな春への足音 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=148275
自由詩
2008-02-14T18:10:22+09:00
-
サイダーみたいな夏
梅雨は
まだあけない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=127954
自由詩
2007-07-26T22:21:53+09:00
-
パラソルデルソルシオモッテコイ
しっかり夏売り出し中、でも
パラッパラッパと雨降る梅雨日和
気の早い百貨店では
夏じまいセールだって
冷やし中華は選り取りみどり
カッパ君大喜びのキュウリ多めが好き
活躍するのはパラソルじゃなく、
青空模様の大振りの雨傘
レースぴらぴらの晴雨両用の小洒落た傘でもない
カッパカッパラッタパラッパラッパウンパッパ
パラソルデルソルシオモッテコイ
海開きをした砂浜では
閑古鳥が鳴き
パラソルの花も咲かず
ちょっとオレンジ不足
一夜漬けの頭が勉強机で溺れている
どんよりと重たげな空を掻き回して
もくもくの白を結実させる蝉も
未だに湿気ている模様
カッパカッパラッタパラッパラッパウンパッパ
パラソルデルソルシオモッテコイ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=127600
自由詩
2007-07-24T08:24:37+09:00
-
パットのラインの読むグリーン上
この文章を構築する商品は
デパートで賄えるに違いない
アパートではレパードは売ってないけれど
デパートでもレパードは見かけない
本物のレパードは動物園でどうぞ
暦の上では夏本番を迎えると
一歩先ゆくデパートでは
夏物一掃クリアランスセール展開中
ラストスパートを懸けた決戦場は
デパートの特売場
かぁちゃんはケッパレの掛け声と供に
人ごみに蹴飛ばされて
オッ飛ばされて早々と戦線離脱
だめジャンの家族の怒号が
夏中吹き荒れるに違いない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=126926
自由詩
2007-07-19T09:32:36+09:00
-
ブラックに
ライトアップされて
結構姦しい
煌煌とライトアップされた日本の形が地球上から消えるには
未曾有のブラックアウトでも起こらないと考えられない
一面に
ほのぼのローカルニュースが
灯るのは
夢のまた夢 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=126282
自由詩
2007-07-14T10:38:56+09:00
-
おりひめとひこぼしをつかまえちゃった
うちではかえません
とママの怖い顔
しかたがないから
どうぶつえんにあげた
来園者数はうなぎのぼりで
げっくゎんからしゅうくゎんになるんだって、さ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=125903
自由詩
2007-07-11T17:24:35+09:00
-
天気も梅雨らしい重たい空を示す
しとしとと溜め込んでいた湿気を
吐き出す雨は降り止む事を知らず
と言う風に全てが予定通りに進めば
なんとなく安心できるのに
どこかで天気を司る水道管が破裂したらしい
南で大氾濫を起こしている梅雨前線は
停滞中にも関わらず
こちらの雨の日は数えられる程で
曇り空の下、気の早い蝉が
しみったれた鳴き声を響かせている
今年の降らない雨のせいか
公園ではこの樹何の樹気になる樹と同系列の花
ピンクの綿毛みたいな花を満開に宿らせている
明日、織り姫と彦星のランデブーを見る事の出来る場所は少ない
それでも七夕の季節は冬ではなく今
雨のベールに阻まれ見えない☆の営みは
探れない人の心を映しているのかもしれない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=125244
自由詩
2007-07-06T19:45:08+09:00
-
Mooッと一声高らかに鳴いた
月には一文字足りないけれど
無知蒙昧で顔をまんまるに膨らませ
危険を回避する為に電化していく家の隣で
しれぇっと天然ガスを汲み上げている
安全は誰かがきっと考えているはずで
電力のほとんどを原子力に任せて
大丈夫じゃない気がしても
電気がない生活なんてもう考えられない
温泉場に行く余裕もないから
スパが満員通勤電車でいける場所にあれば便利なの
技術の進歩に知識が遅れをとって
危機一髪の綱渡り状態だったと
事故が起きてから認識する
コンクリートジャングルを司る神サンは
人様のすることに手が廻らずにむー。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=124731
自由詩
2007-07-02T07:47:34+09:00
-
雨の雫を身籠って
まぁるく結実して
空の蒼さをうつす ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=124508
自由詩
2007-06-30T09:51:17+09:00
-
そこの穴はあなたの穴さ
穴のないあなた、穴ばかりのあなた
あなあなかしこ、あらかしこ
洗ったあなた、ずぶ濡れあなた
愛してあなた、言ってよあなた
あまたのあなた、あちらであなた
こちらのあなた、彼方であなた
鉈振るうあなた、菜っ葉刻むあなた
蒲田であなた、未だにあなた
ひそひそあなた、くすっとあなた
あなたのあだ名、アデな姿のあなた
アワやあなた、ひやっとあなた、ピッピッとね
有り難いあなた、ありきたりのあなた
きっとキリギリスのあなた、パッと見あなた
戸惑うあなた、絶対あなた、かりそめあなた
あたまもあなた、ズが高いあなた
すっ飛びあなた、かっ飛びあなた、蹴っ飛ばせあなた
うろんなあなた、うどん粉あなた
どっちのあなた、こっちのあなた、出てこいあなた
四捨五入であなた、いっぱいあなた、やっぱりあなた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=124065
自由詩
2007-06-26T09:17:34+09:00
-
そんな事は
遠い昔のおはなしになってしまった
新都心でも今はやりの高層ビルディングも
空に浮かんでいるよう
眼下には千切って零した緑の森と
トミカの車が血脈のように動き回っている
この恋の賞味期限は後どの位残っているんだろう
色とりどりの遠い異国の料理が
処狭しと並ぶ小ぶりのテーブル
無骨な指が
エビをくるんと裸にしていく
さっきまで夏を先取りしたように
蒼い空を際立たせる真っ白な雲がもくもくと
ピクチャーウィンドゥを縁取っていたのに
どんな魂胆を隠し持っているのか
墨汁を零したような有様で
ひとつふたつと数えたくなる大粒の雨が降る
まるで初めて鍵盤に触れた子どものよう
たどたどしいリズムで
金魚鉢のような窓ガラスを打つ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=123473
自由詩
2007-06-21T18:20:10+09:00
-
チリチリと焦げ付くような視線が恋しい
ストーカーは勘弁だけど
犯罪一歩手前の絡み付く視線は、どこ?
釣った魚に餌はやらないのが信条の男ばかりで
まゆちゃんのおかあさんとか
けんちゃんのおかあさんとか
田中さんの奥さんと言う括りで呼ばれて
あたしの名前はどっかで空中分解されちゃった
ベターハーフなんて言う甘い呼び名で
家庭の礎のひとつに
ちゃっかり組み込まれてしまったから
雑用と言う役割をしっかり割り当てられた感じ
イベントを堪能するには
日常の合間に様々な事柄を周到に
自分で用意しておかないとだめで
ここで煩わしいと思っちゃうと
その行事が簡単に削除されてしまう
何かと不自由に命令されていたけれど
庇護されていたこどもだった時代が懐かしい
咲かせる事の出来なかった真っ白な夢の蕾を
胸の奥に幾輪もいだいて
日常に塗れ疲れ果て
砂漠化する毎日に
かわいていく
贅沢は言わない
ひび割れてしまいそうな時に
ほんのささいな一言で
しっとりと心が
とろけてしまう、そんな言葉がほしい
行ってきますのおざなりのキス
ありがとうってこの前、いつ言ったかな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=122873
自由詩
2007-06-16T08:46:18+09:00
-
ペ天使やダ天使を筆頭としたイロハ天使が
なぜか、ハムハム王子を創ろうと画策している
こどもはみんな
ハンカチ王子やハニカミ王子になるのに
どうもハミダシ王子やハズカシ王子へと
道を踏み外しているのか、
大団円への遠回りなのか
そういえば、プリンセスには
キュートなあだ名がつかないのは
どうしてなのかな
素敵に花々のように咲き誇っていた王子もプリンセスも
ふと、気がつくといつの間にか
狐と狸の化かし合いに参加していて
妖怪崩れの有象無象の狢もどきが
なんか、ようかい
なんて呟いているよう
人型の被り物は段々透明になって
塩ひとつまみで溶けてしまうのだろうな
えぇ、もう直きに、百物語たけなわの
暑い夏が幕を落とすはず ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=122542
自由詩
2007-06-13T21:56:14+09:00
-
否、ずっと会いたい人がいます
会えない時間が
愛、育てるのさ
と言う流行歌が
昔あったけど
これは
会えると言う確約があるから
成り立つもので
会えなければ、
いずれ消滅するのが
男女の仲だと思う
家族や友達は
会えなくなってもずっと
家族だし、友達なんだな
家と学校を道草しながら往復していた頃は
こんな生活から早く逃れたい一心で
自立ばかりに焦っていた
家から逃れたつもりでいても
又、新たな家を構築する為に
四苦八苦する毎日に
人生の不条理さ噛み締めながら
もう戻れない日々を懐かしむ
年に数回の近況報告や節目の音信に
会いたい気持ち倍増
それでも
人生も生活環境も
あまりにも違ってしまったのか
趣味も性格も考え方も
ちょっとずつ、ずれていたけど
根本の根っこのようなところで
自分の分身のような感じだった
社会に出てからも友達は出来たけど
十代のときの友達って
また特別な存在だよね
いずれ、また会いましょう
でいつも締めくくられる
あたしたちの手紙の束
今、会いたい人がいます ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=122381
自由詩
2007-06-12T18:08:07+09:00
-
五月雨が哀しみをぽとりと垂らす
滲んでいった誰かの想いを背負って
命にきりきり舞いしているときは
ライオンが行ったり来たりしている様子や
猿山の日常を眺めるよりは
動かない樹をじっくり観察するのがよい
さりとて、公園に行って緑の樹々を眺めても
さわさわと風に蠢く葉の音が煩くて
まるで汚職に塗れていく緑の実体を醸し出すよう
タイサンボクに咲き誇る顔よりも大きな白い花は
無念に散っていった命の残像なのかもしれない
そう、動物園も公園もいつもは
ほっと出来る憩いの場所なのに
なんだか落ち着かない
そんな時は
ガラスに囲われた無菌室みたいな植物園で
まるで関係ない熱帯のどぎつい花々を愛でたい
グリーンのバナナの房に一安心して
オオオニバスに乗りたかった小さかった夢を憶いたい
ねっとりした空気が撹拌されて
生きてさえいれば、めっけもん。
ほら、ぶくぶくと泡のような呟きが聴こえる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=121849
自由詩
2007-06-08T17:14:07+09:00
-
あたしの物語は中盤を過ぎて
ファンファーレを打ち鳴らして
クライマックスを迎えても良いはずなのに
なんか、パッとしない
ゴトーを待ちながら的乗りのおはなしより
ブロードウェイ張りとまでは行かなくても
ミュージカルチックに
ジュンプ、タップ、ダンス、とステップ踏んで
ベルバラ的愛をきらきらしゃんしゃん
謳いたいのだぁ
戯曲家様、どうぞ
あたしが主役の舞台では
そこんとこ、お間違えなきよう、
よろしくお願い申し上げまする
こんな大時代な言い回し、
間違いだらけの滑舌では
降板を言い渡されそうかな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=121381
自由詩
2007-06-05T08:16:57+09:00
-
天井にファンをつけても
南国特有の怠惰な湿った雰囲気は味わえない
そう、
空調で管理された夏が
置き去りにしてしまった夏もある
蝉時雨
風にゆるくそよぐ風鈴
のこぎりでシャリシャリ切り出された氷
水遊びに歓声を上げるこどもらを呼ばわる母の声
真剣白羽取りのごとく廻っている羽を
人差し指一本で止めた事ありますか? ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=120800
自由詩
2007-05-31T18:07:25+09:00
-
黒い魔法の小箱の扉を開けてしまった
目新しい冒険談のまっただ中をうろうろ
見る物聴くものうきうき楽しくって
実体験しなくても経験値が倍増していく
ワクワク得した気分
人生の隙間を終わり無き物語が静かに息づいていた
現実に身の置き所に困ったら、
仮想世界はあなたの希望の☆
世間の風の冷たさに嫌気がさしても
そこは安眠毛布のような場所
でもね
実は手に負えない獣が潜んでいて
ひとたび牙をむいてきたら
あなたを丸呑みするのは容易い
電源を切ればおしまいに出来れば良いけれど
自分の感情とうまくつきあっていけるか、そこが肝要
電脳生活は現実とパラレルで存在する
自分そのものである事実に愕然
結局自分と言う存在が丸見えになっていく
ちゃんと自分を愛せますか? ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=120540
自由詩
2007-05-29T19:45:09+09:00
-
不審人物を排除するだけじゃ足らずに
学校内にテレビカメラを設置
見える物だけが全てではない事実を
大人は忘れてしまったのか
自分の目に映るものだけを信じていたいらしい
鍵のかかる日記帳に嘘を並べているあたし
おうちには存在しないけど、学校には必ずあるロッカー
鍵なんかあるんだかないんだか、ロッカー
いつだって急いでいる時に限って、言う事を聴かないロッカー
設定したしたはずの番号で開かないロッカー
ガンガン叩いてぶっ壊していたロッカー
いらない荷物だって無言で引き取ってくれたロッカー
ナイショの秘密も引き受けてくれるロッカーに
王様の耳はロバの耳だなんて詠ってほしくはない
人の口に戸は建てられないけど
最後の砦のロッカーに
大きな声で詠われちゃった日には
あたしはいったいどうしたら良いんだか
赤ちゃんポストがコインロッカーベビーを救えるなら
ティーンの悩める気持ちはロッカーに仕舞いたい
絶対煌めく詩の宝庫だからって
黙っていてね、ロッカー ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=119925
自由詩
2007-05-24T22:17:26+09:00
-
冬の残滓のような冷たさで
渺々と吹き荒れる毎に世間を震撼させている
鉄板を舞い上げてしまう風は
それでも人を飛翔させたりはせず
降下する緑に包まれるアスファルトが哀しい
ヘルメット入れに仕舞って子を見殺しにしても
赤ちゃんポストの存在を別次元の話だと感じていたのか
そして大黒柱だった父親はいつの間にか
踏み越えていく対象にもならなくなってしまった
エディプスコンプレックスが進化すると少年は
切断してしまった右腕を白くペイントするのかな
人を傷つけるのは卑怯だと言う当たり前の常識は
いったいどの辺りに棚上げされてしまったんだろう
快楽に身を任せ過ぎて苦しみとか痛みとかに目も向けず
越えては行けない境界線が曖昧になっていく
いくらグレーな解決が好きでも
クロしろはっきりさせとかなきゃだめな事もある
いつの間にか規制されていたはずの武器は
隣人のたんすの中に
ひっそりと仕舞われているのかもしれない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=119260
自由詩
2007-05-19T20:15:12+09:00
-
ゆらゆら揺れている中
灰や雪を見いだすのは容易くはない
家中が電化されていくと
囲炉裏も暖炉も滅多に見つけられず
たまにあったと思って覗くと
金魚やメダカが泳いでいたりする
灰冠り姫はいないし、お茶殻で掃除もしない
遠く山の頂きにわたぼうしを見かけても
雪を踏みしめるサクサク感も
フワフワと漂う吹雪の冷たさも遥か彼方
雪色真っ白だった兎が灰色カメレオン化しても
樹の根っこに躓いたりもせず
つんつんみどりの中
かくれんぼをしているはずで
五月晴れのむこうがわに
降り忘れた灰色の雪雲が
ちゃっかり隠れていたりするのかな
燦々と降り注ぐ日の光と影に
ちらちらと蠢く灰色と雪色
緩んでゆく陽射しで色を紡いでみても
本物は凍りつく季節までしばしお預け
意気揚々と花咲か爺さん活動中 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=118778
自由詩
2007-05-16T07:59:19+09:00
-
どっしりと仁王立ちしていた母も
どんないたずらをしたのか
子供をガミガミ叱っていた怒り肩も
男の不実の証拠を
ポケットから見つけちゃった隣のおかみさんも
初めての恋に破れて
シクシク泣き崩れている少女の折れそうな肩も
坊やにねんねのご本を読むときはほら、やわらかい肩
おかあさん、ありがとう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=118389
自由詩
2007-05-13T07:53:30+09:00
-
やせ細っていた山々が
一雨事にむくむくと緑色に膨張を始めると
徐々に華やかに色を咲かせる、こちらテラ
cherry & berry、どっちが好き?
very berry blackberry blueberry & strawberry
色々いっぱいのベリーがキッス
革命前夜、風薫る五月、
天高く泳げたいやき君
新緑を映す蒼い空に負けず、
瑠璃色に輝く苺大福
宇宙に浮かぶ地球みたいにあおく光る
そう、命在る物はきっとみんなで地球色
春をつれてきたイチゴは
つやつやに甘く、
ほんのりと風にささやいて
とろんとろんと紅く空にほどけていくと
地球と同じ瑠璃色を纏い
きみの片隅で同調を始める
色彩大革命で紅い色は根本から瑠璃色へ覆され
信号機で右往左往する車続出
事故にならないように願掛けて
西暦2051年、黄金週間100周年のイベントが
静かに暮れていく空は瑠璃色
見つめているきみの笑顔は苺色 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=117686
自由詩
2007-05-08T08:08:59+09:00
-
重なって、傘鳴って、昨日も雨
折りたたまれていく日のひかり
雨降りお月さんを泣かしたのは
さくらのかんざし、つげのくし
ヴィーナスにご執心のアポロン
天高く、そよげ、かぜ薫る五月
燦々と雫も滴らせ太陽の縞模様
葉っぱで転がっている影の輝き
ふわりふわりとちょうのように
かげふみあそびによっといで! ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=117256
自由詩
2007-05-05T08:58:31+09:00
-
鼻孔をくすぐるみどりの息吹、お腹いっぱい吸う
するとくしゃみ百連発で花粉症勃発
マスクサングラスの完全防備
裸ん坊で日光浴は皮膚癌を恐れて止められる始末
これじゃ五感も退化しそう
それでも春霞と見紛う黄砂が吹くと
ざらざらと遠くタクラマカンの肌触り
月の砂漠をはるばると駱駝に乗りたい気分
未だ第六感とでも言うのでしょうか、
夢見る夢子は元気です
ざわざわと樹々を揺らす風のうたを聴きながら
(魚は簡単に三枚におろせなくても
(日本の台所の流通は世界規模で
(季節の走りを簡単に口まで運んでくれる
春は黄色でとろんとろん
夏は燦々と火傷しそうなおひさま色
秋は渋柿色でちょっと酸っぱくて
冬は枯れ果てた色に塗りつぶされても
季節は大船に乗って
まな板の鯉よろしく簡単に食されていく
えぇ、柔らかい語感で(どうぞ)
季節がいつの間にか互換していたとしても
五感しちゃわなきゃ損てなもんでしょう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=116771
自由詩
2007-05-01T19:57:00+09:00
-
もしも生まれ変わるなら
春先の冷たい雨にも負けず
夏のカンカン日照りにも負けず
秋の変わり身の早い葉っぱにもめげず
冬枯れの寒さにも負けない
一本の
名も知らない気になる
樹になって
そして、あたしは
風になりたい
四季折々の色に染まって
暖かくなったり
ぬるくなったり
まったりしたり
冷たくなったり
しーんとしたり
一年中みどりのあなたを
季節の風で彩るの
木陰の下であたしが
そっとそよげば
きっと、毎日に
鬱屈し、疲弊してしまった世の中の
2つでひとつの
ほっとできる場所になれるかも
ほら、葉っぱが奏でる風のうた
ねっ、あなた
だから
もしもあなたが生まれ変わるなら
いつも青々と茂っている
常緑樹になってね ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=116055
自由詩
2007-04-26T19:06:34+09:00
-
すきとおるあおと
ぬくもりをさがしながら
蝶のようにとびたち
風の声をとどけに
あなたの耳で
蕾になって
向日葵のだいたんな喜び
わすれな草のブルー
おしろい花の弾けそうな怒り
スズランの可憐さを
たんぽぽのナイショ話を
口ずさんでいます ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=115790
自由詩
2007-04-24T17:33:54+09:00
-
春の欠片は
華やかで暖かで
何処か哀しい
春一番と供にやってきた
サクラ色の季節は
緑色に変容して
ひねもすのたりと
猫とうたた寝中
寝過ごしたりしないように
風が時々渺々と騒ぎ
雨まで降らすと
空に虹の架け橋
春のレクイエムは
いつだって薄紅色
ハラハラと音も無く
降り急ぐ花びら
風に乗って遠く
それでも黄砂のように
海を越える事はない
冬の根雪のように
地にまみれ
風に葬られても
ふとした狭間に
咲き誇っていた時を想い
セピア色のあの頃まで蘇ってくる
心模様を呼び覚ますさくらかな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=115398
自由詩
2007-04-21T21:16:00+09:00