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ja
Poems list
2024-03-29T02:15:47+09:00
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君と僕の鼓動する部屋に
共に過ごす時の波打ち際で
今までの悩みが
流されたばかりの場所から
ふたりでひとつの花を
あげよう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=364327
自由詩
2021-05-16T11:55:50+09:00
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淡い色の桜たちが
日本の空に無音で開き
咲き誇り
記憶に残らず
地下に埋もれる
今日もお気に入りの店に
閉店の張り紙が貼られ
調理器具は放置される
ニュースでは
だれも待っていない
オリンピックを
始めようとしている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=363993
自由詩
2021-04-18T03:35:23+09:00
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食卓を囲むのは
夕食に溶け込むものたち
温かい具材と
きみたちの持ち帰った
新しい顔や手と足が
食卓の根元から二つに伸びて
時間のように
辺りを満たす ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=363247
自由詩
2021-03-14T10:45:55+09:00
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一人の身体が
地面の底で
横向きのまま
呼吸が止まる
建ち並ぶ都市も
横向きに倒れ
地層に埋もれていく
何度も
つながれていたものの紐は
切られて ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=362560
自由詩
2021-02-14T02:36:57+09:00
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囲われた都市の
最小部分
ここでは僕の名前はなく
表札は何もあらわさない
となり四方の人も
蜃気楼のように遠く
重さはない
僕が床を踏む音は
だれにも届かない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=360967
自由詩
2020-12-06T06:09:40+09:00
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ささやかな風が
鼻腔から入り
昔話を語りだす
僕らは生まれ
変化しつづける
死は空の底で
動かずあり続ける
いつのまにか
風は空高くにはじけ
通りすぎる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=360101
自由詩
2020-11-01T02:45:13+09:00
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頭は学習机
手は洗面台
お腹はキッチン
お尻はトイレ
太ももは窓から出て
木漏れ陽で
あたたかくなり
つま先で雲の先っぽに触れる
部屋は大地に続いていく ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=360100
自由詩
2020-11-01T02:37:59+09:00
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オレンジ色!
まっすぐと大地から
花びらを八方へのばし
先っぽから力強い
生を世界へ
流しこむ
いま目覚めた風は
遠くのきみへ伝える!
きみは何色を
咲かすの? ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=359788
自由詩
2020-10-18T06:01:06+09:00
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始まりも終わりもない線
見えないもの達が存在する
海は空と交わることはなく
永遠に夢みる
この広がりは僕が消えても
いつまでも存在する ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=359446
自由詩
2020-10-04T05:13:28+09:00
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夕焼けのやさしさが
ぼくの瞳から
体の端までしみこみ
ぼくとsekaiの隔たりは
なくなる
きみはさくらんぼを
舌先で転がす
そして夕日が沈んでいく ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=359109
自由詩
2020-09-20T03:18:40+09:00
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太陽へ向かって
希望と絶望を燃やす炎
息をしながら上昇する
やがて雨つぶが落下し
一滴づつに絶望の灰を
閉じ込め
朝がもれ出す ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=358791
自由詩
2020-09-06T02:10:40+09:00
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僕たちは死から遠ざかるために
michiを探し、暗闇の先を見つめる
michiは見つけるものではなく
僕たちの奥深くの生が
死をレイプし
ひとつの命となる
命がmichiになる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=357968
自由詩
2020-08-02T03:10:32+09:00
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きみの瞳は、
ひとつの惑星の孤独な静けと、
光の点より多いまぶしい生が、
目の奥で重なり、飛び立ち、
明日に焦点を合わせる。
瞳に映していたのは、
雲よりも高く、
空よりもずっと高くにある。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=357623
自由詩
2020-07-19T03:44:06+09:00
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ストロベリームーンは
両目で
きみに触れる
手に握った温かさと
歩きつづける足音の重みに
地上の嘘と真実を知るために ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=357146
自由詩
2020-06-22T05:13:36+09:00
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そんな朝に動物園でキリンが
生まれたよ。
きみは喜び、驚いた胸の地平線から
太陽がのぼり世界を照らす。
ぼくたちの世界は
こんなにも広かったんだね。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=356093
自由詩
2020-04-29T12:44:51+09:00
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いま死が人の姿で現れる
ぼくのいのちを守る為に
あらゆるいのち達から遠ざかる
ぼくという、みにくい外皮だけが
ここに残っている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=355284
自由詩
2020-03-29T02:39:31+09:00
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工事用クレーンで
吊り上げられた太陽は
高層ビル群にロゴマークの入った
希望をぶちまける
ぼくの視覚と触覚は
ガラスとコンクリートに跳ね返され
聴覚は重機械に押しつぶされる
時計の針がまわされ
吊り上げられた太陽が
アスファルトに落下し
そして放置される
遠くの海面には記憶だけが漂い続ける ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=354158
自由詩
2020-02-11T04:28:09+09:00
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鼓動する
キャンバスの上でまわる
それは時間だ
キャンバスの中では
今日と夕陽が混ざり
遊び疲れた赤い河が流れる
そして娘の声が空気遠近法で
描かれている
僕は全てを置き去りにする時間が嫌いだ
せめてキャンバスだけは
時間から自由になって
僕のそばに在ってほしい ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=353604
自由詩
2020-01-19T05:01:30+09:00
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手も唇もあたたかな風と一緒に
気の合う子石を胸に持ち
一本のゴールテープを切る
夏の太陽が照らすクレヨン画のように
君たちは土の上に原色で描かれる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=352461
自由詩
2019-12-08T09:43:39+09:00
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SORAは青く深くどこまでも透明で流れていく
幼子が両親に殺されるときにも
幼い風は歩きだした僕の心をなでて
葉っぱ達を目覚めさせ
遠くきみのおでこに
口づけするかもしれない
この星のSORAを忘れないようにと ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=351205
自由詩
2019-10-27T04:35:20+09:00
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透き通る夏休みの朝
お互いの似顔絵を描きあおうと
どこからか画用紙を持って来て
えんぴつの線で父を描きはじめる
父も娘のやわらかい顔の輪郭を描き
やがて瞳の奥に
父そっくりの赤ちゃんを見つける
描き終わった2枚はしずかに重なり
娘が父を抱きかかえるかのように
まだ新しい学習机の上にのこされた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=350075
自由詩
2019-09-16T09:10:43+09:00
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この優しさは
見つめる葉っぱと僕の違いなど
なかったんだ
生命は世界にひとつで
しかも数ではあらわせない
生と死が混ざる暖かい渦から
それは流れだすのかな ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=349253
自由詩
2019-08-14T17:30:14+09:00
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いつも笑顔を見せる
他のどんなものとも似ていない
きみの生と死は
時の海流を流れていく
潮目ではふたつの流れが
ひとつに混ざり燃え上がる
暗闇の波でおぼれたぼくたちは
きみの開いた唇から
確かなひとつを受け取る ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347813
自由詩
2019-06-09T03:07:07+09:00
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透明で純粋なものは、
いつのまにか消えて
世界へ還っていく。
僕たちはこの純粋なものを
飲みそして体に保つ。
消えてしまうと、
僕たちも粉々になり
世界へ還るのだろうか? ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347095
自由詩
2019-05-06T01:29:36+09:00
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やさしい命を咲かす桜たち
懐かしい空に向かう永遠のピンク色が
胸に溶けて新たに命を広げていく
ぼくたちはまた生きていく
今は散り花びらのない樹になっても
胸の中で大河のようにピンク色が
地平線まで咲き誇っている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=346708
自由詩
2019-04-20T07:36:35+09:00
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小さなおしり達は、
風のやさしい手のひら、
土の広い背中の上を。
都市から遠くはなれた
昼間のような自由な丘で。
そしてあたたかな夜、
星たちと共に駆け上がる。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=346450
自由詩
2019-04-07T10:17:21+09:00
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時と空間が交じわり
世界から秘密がこぼれる
ぼくの生の軌跡は
きみと出会いひとつになり
新しい生が2つ声を上げた
ぼくの生まれた年にボイジャー1号&2号は
地球から出発し太陽圏を出て
いま180億キロかなたを飛行する
宇宙でぼくらの生が広がっていく ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=346090
自由詩
2019-03-23T18:32:54+09:00
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枝だけ残った木達を
公園から浮かび上がらせる
枝には時間が葉のように光にきらめき
螺旋状に生い茂っている
手前には娘がブランコに乗り
奥では息子がすべり台をすべり降りた時
私たちはジャングルジムの頂点で出会う ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=345850
自由詩
2019-03-14T14:44:34+09:00
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地上では山々が揺れるように連なり
若い王女が匂いたつ浴場から
ゆっくり上がってくるように
真っ赤な空へ向かって
一斉にムクドリ達が飛び立つ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=345610
自由詩
2019-03-04T01:24:08+09:00
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私たちがこの震源地の真上に建物を築くのは
今日にもすべてが無になると知っているのに
それでも築き続けるのはきっと
愛しい人達と迎える
ブルーアワーの朝だけは永遠と思うから ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=345430
自由詩
2019-02-24T04:04:41+09:00