愛国心を詠む[6]
2006 12/23 09:07
田代深子

「愛国心」なんて言葉が最近ふつーにメディアにのったりして
じつはすごいびっくりしていたりするのです 戦時中…? みたいな
そして「美しい日本」?…う〜ん 同じ言うにしてもそのセンスどうよ?

「日本」と規定されている地域に生まれて ここで育って この地域言語で詩歌を書いて
今後もここで生活していこうと思っているわたしです
「日本」を否定してもまったく建設的じゃないし 批判すべきはし修正に努力して働き…
というのは当然だとしても この地域社会の運営委員に そのほうが管理が楽だからって
好みに合わない画一的な歌や言葉を強要されたり ぐいぐいプッシュされるのは
詩を書く者として嫌な気分になっちゃいますね
へたすると その強要を「日本」の仕業と忌み嫌ってしまいそうになる
国 といっても時代によって領域は変わるし 「日本」の中にも
いろいろな地域文化の流れをくむ人びとが それぞれ「日本」以外の地域から受け継いだ
言語や文化をもって げんにいまも生活している わたしは隣近所で暮らす
そうした別の言語や文化も 願わくば健やかであってほしい 蟠りの解決も図りながら
「日本」の中でだって 北だったり南だったり小さい島だったり内陸部山間部だって
言語も文化も違うのだし
「美しい日本」と安直にまとめ 「外国」向けの観光パンフレットみたいな写真を添える
それが いろいろな要素を持つ この地域に住む人にとって 自然なことでしょうかね
それが「公共を大事にする」ことにつながるのでしょうか
画一的な「日本」像を固めて それを守ることが?

「美しい日本」をプッシュする企業のCMとかを見ていると
むしろその言葉のキッチュさでインパクトを与え セールスしているような気がします
奇妙に響いて面白いから でも それだけで済まなくなりそうで それが憂わしいのです

#ちなみに川端康成批判ではありません(笑)
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