廃人がポツリとつぶやく部屋5[941]
2007 02/23 20:50
「ま」の字

 音楽は生だった
 詩は死だった
 ずっとそうだった

 ときに
 詩の中で生きた
 びゅうびゅうと風ばかり聞こえ
 飛んだ
 ときも
 死の影は濃く
 わたくしの くろい影が
 地を往くまでもなく
 落ちることは飛ぶこと 飛ぶとは落ちることと
 それきりの中断だった

 囁かれた大脳 睡魔 虹
 丘陵地の向こうへとはしり去るひと
 もえたぎるよろこび きえさるもの
 音楽は生
 だがさびしきは思考のみもたらすオンコの木
 皺びた赤い実のごとくひかる
 固定への希求
スレッドへ