喫茶室5ばんめ。[820]
2007 08/19 00:03
ふるる

こんばんは。
草と木・・・むかあーし樹木学でやったような・・・・

えーと木や草には皮のすぐ下に「維管束」があり、それは外側が木部、内側が師部に別れていて、木部は水や養分を吸い上げ、師部は養分を全身に運ぶんですが、その木部と師部の間に「形成層」というのがあって、そこが活発に細胞分裂をするんです。
で、形成層は外側に向けては木部、内側に向けては師部となっていく。。。
のりまきで言ったら海苔が木の皮、ご飯が維管束、具は材、でご飯が太って具にもなっていくという感じ。(ちと違うか)
で、
その形成層がぐーんと太る度合いがいまいち(途中で太るのをやめちゃう)のが草、長々と分裂を繰り返して太っていく(二次肥大成長)のが木、だったと。木は皮の下だけが生きて(分裂する)いて、内側は水や養分を運ぶ水道管の役目、中心では管も潰れて、自分を支える大黒柱となってます。
草も中身は空洞だったり、自分を支えるために硬かったりです。
年輪は、「形成層」が季節の温度変化でぐいーんと太った(春から夏 幅広で白っぽい 春材)か、そうでもないか(夏から秋 幅せまで黒っぽい 秋材)、その差でできてきます。バームクーヘンで言ったら、焦げ目は秋材で、そうじゃないのが春材。
温度変化がない暑い場所では、春材、秋材、の変化がないので、はっきりした年輪もないそうです。

要するに、みんな木なんだけど、その分類方法がたまたま形成層の成長度合い(二次成長するかしないか)なんだそうで。
それでいくと、サボテンは木。
草の中でも単子葉類(葉脈が枝分かれしてないイネとか)は形成層がないものが多く、じっくり硬く成長よりも、小さくてふにゃ、でもさっさと増える、を取ったということみたいです。
といっても一度形成層を捨てた単子葉類の中でも竹は硬かったり、ヤシは形成層を持つようになってますが。

おまけ・木の皮をはいで、形成層の部分に他の木の枝をさすのを接木と言って、例えば丈夫なリンゴの木に、
弱いけど美味しいリンゴの枝を接木すると、丈夫で美味しい実のなる枝になります。sage
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