夢を見たら書き込むスレ[96]
04/25 16:23
佐々宝砂

夢の中で本屋に行くのはよくあることなんだけれど、今回はちょっと違った。

以前勤めていた工場。食堂前の廊下(といっても広場のようなとこ)に、古本屋が古本を積んで売っている。店舗を持たずあちこち移動する古本屋らしい。今日一日だけの出店で、明日は音楽CD屋がくるんだそーな。本はオール100円で、しかもハードカバーの珍しものがあるようなので、私はめっちゃ喜んだ。

岩波のこどもの本のような体裁で『家族結婚』というタイトルのやつがある。表紙はアメリカザリガニ2匹(古拙な絵)、片っぽのザリガニはまともだが、残る一匹はハサミがひどく小さく変形している。よーわからんが人工的につくりだした奇形動物に関する本らしい(目が覚めて思った。「家族結婚」じゃなくて「血族結婚」にするべきだろ。いやそれでもなんかへんだ)。今は売ってそうにない本なので、買うことにする。さらに物色する。アプダイクの見たことない本があってタイトルが『光速のウサギ』。持ってないので買うと決める。ハヤカワ文庫の青背で持ってないやつが何冊かあった、これも買い。子ども向きの言葉あそび詩集、これも買い。全7巻あるらしいけど第2巻しかなかった。

もう買いすぎだなあと思ったので、あと一冊だけ!と思って、まだ紐で縛られたままの本の束まで見ることにした。そしたら本の束のうえに、縛られてない本が一冊、見たことない童話集、しかも私が好きそうな。タイトル忘れてしまったのだが、表紙はふくやまけいこのイラストで(名前はないがどう見てもふくやまけいこ)、著者の名は「東の暁の姫」。翻訳者の名前は忘れたが、翻訳物。こんな本知らん、知らんぞと思い、手に取る。イラストの多い子ども向きの体裁。まず著者「東の暁の姫」の紹介があって……

「この本を書いた東の暁の姫がどんな人だったのかは、ほとんどわかっていません。19世紀末のヨーロッパに生きた女性で、東洋の神秘に強い憧れを抱く人だったようです」うんぬん。とあって、なぜかそのあとロマ(ジプシー)の話に変わってゆく。このさいロマはあんま関係ないだろ、と思ったとき、ふと、いきなり、これは夢だと気づいた。これは、なんつーか、どうしよう。もしかしたらチャンスなのでわないかっ。ここで童話を読んで暗記して、目が覚めたら書くんだ、そして売るんだ(なぜか売るトコまで話が飛んでいる)。で、必死に読みました。目覚めて覚えていたのはひとつのお話だけ。でもとにかくそのお話は体裁整っております。「セテス姫の物語」というのです。

いまからその話を散文とこに書くから、乞うご期待(夢らしく多少変なところがあったのをなおすつもりなので、もう私の「作品」として書くことにします)。著作権はたぶん……私にあるよね?(笑
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