夢を見たら書き込むスレ[204]
2004 08/16 14:28
佐々宝砂

夢ばかり見ている佐々宝砂、ゆめのきゅーさくと改名した方がよいかも。

今朝の夢。
少女マンガのワンシーンが頭に浮かんでこびりついて離れないので、何の本だったか確かめようと自分の本棚(というより本だらけで足の踏み場のない魔窟)を探した。すると『女のコのためのマンガ傑作集』という本が見つかった。80年代初期の出版らしい。冒頭に「キノコ☆キノコ」(タイトルがちとあやしいが、作者は「みをまこと」、実在するマンガである。70年代末〜80年代初期「りぼん」に掲載)、そのあとに同じ作者のシュールなクリスマス物語、その次に庄司陽子のデビュー作(外国を舞台にした、びんぼーでかわいそうなかわいそうなおんなのこのお話)、いつこんな本を買ったのか記憶にないけどなんだかすんばらしい本ではないかっ。しかも手つかずの付録までそのまま挟まっていた。付録は5枚入りレターセット、アイビー調、付録付きでこの本売ったらいくらだろ?と夢の中でさえ考えた。

ぱらぱらと読んでゆくと、記憶にこびりついて離れないシーンは、「波紋」(作者・少女子)というマンガにあった。このマンガ家はたぶん実在しない。マンガはもしかしたら存在するかもしれない。ストーリーは割とありがち(?)かな。ある若い男が少年をひき逃げしてしまう。男が良心の呵責に耐えかねて少年を探し当てると、少年は植物人間になっていた。少年には両親がなく、世話をしているのは姉。てな感じで、これは少女マンガなので、おはなしはとーぜん若い男と姉のラブストーリーになってゆくのであった。記憶に残っていたシーンは、姉の必死の介護の結果、少年が言葉を取り戻し、自分をひき逃げした車の特徴をしゃべり出すところ。男は病室の外でそれを聴いて青ざめる。

「波紋」というタイトルは、最後のページの姉の独白に由来。男が自首したことを知らない姉は、自分が男に捨てられたのだと思い、病院近くの池にぼんやりたたずみ、石を投げる。あのひとはわたしのこころに波紋だけ残して行ってしまったわ。

夢のなかとはいえ、私、なんつーオトメなものを読んでいるのかしら。
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