夢を見たら書き込むスレ[177]
07/27 13:03
佐々宝砂

きのう、いえきょうみたゆめ、若干の脚色あり(笑

掛川駅の駅南待合室で(ローカルだなあ)、東京から来た売れない作家の原稿を、作者目の前にして読んでいる。読んでヒヒョーしろというので読んでるのだけれど、やばいなあやばいなあ、こんなの読んでいいのかしらというと、どうせ俺はと作家が拗ねる。やばいなあやばいなあ、なんでやばいかって、ほら。読むはしから、プリントアウトされた原稿がすてきなつめたい混沌にかわってゆく、原稿を持ったあたしの腕はとりこまれ、まざりこみ、エントロピーはどんどん上昇し、ふと気が付けばあたしは冷たい夜の道路にいて、雪のうえでのたうちながら雪と同化しようとしている。これはやばい。とてもやばい。いってしまう。というか、ええと。自信喪失の作家は道路の縁石に座り込み、自分の腕に顔を沈めている。あたしは作家の腕をとり、顔を仰向けさせ、額にキスをして、ねえ、あなたと、したいのだけれど。作家が言う、あくまでも暗い顔で、綺麗じゃない格好良くないと言う。どういう意味だ。綺麗じゃないのはあたしかね、格好良くないのはきみかね? いずれにせよ、あたし相手じゃできないだろう。あたしは実家に電話をかける、あたしの実家はフーゾクやってるから、かわいい女の子のひとりやふたりいつでも調達できる。ハードな労働をしてるおんなのこたち、言葉の違う土地から訪れてはたらいてるおんなのこたち、あのこたちはとてもやさしい。

つけくわえ。東京ポエケットにて販売した「SPマガジン」掲載の夢記録「多重化してゆく夢の記録」、アップしました。>>168の全文です。
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=16585
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