2007 02/09 17:01
虹村 凌
幼稚園児だった頃の話。
友人の家の二階に、その友人の部屋があるので、主にそこで遊ぶのだ。
しかし。
ニ階に上がっていく途中に、木彫りの置物が見えるのだが、
私はそれが物凄く怖かったのだ。
アジア系の木彫りの置物で、確かモアイ像に似た形をした、凄い面長の置物だったのだ。
それに恐怖した私は、しばらくニ階で遊ぶのを拒否した事がある。
業を煮やした友人は、彼が確認して、「もう大丈夫、見えなくなったから」と言うまで、
彼の手で私の目を覆い隠していたほど、その置物が恐怖だったのだ。
おまけにもう一つ。
祖母の家の居間に掛けてあった、歌舞伎役者の浮き彫りの絵。
赤い髪と白い髪の彼らのそれを見て、私は暫く恐怖していた。
トイレで音を立てながら用を足すと、彼らが追いかけてくる…と言う妄想に駆られ、
しばらく音の出ない小便をしていた。
#どうでもいいが、あの長い髪を振り回すのを見ていると、
#メタル系バンドマンがロン毛を振り回すのを思い出す。
#あのようなバンドマン達は、歌舞伎を見て思いついたのだろうか?