2006 03/09 00:51
桜 葉一
*** クララが立った! ***
探偵「この不可解な一連の事件の犯人……そう犯人は、クララさんあなたです!!」
クララ「……」
ハイジ「ちょっとまってよ探偵さん、クララは見ての通り車椅子だし、足が悪くて歩けないのよ。1人で立つことだってままならないんだから……彼女にはあの犯行は無理よ」
探偵「えぇたしかにそうです、足が悪いクララさんにはこの犯行は無理です……」
ハイジ「だったら……」
探偵「ですが……クララさん、お聞きしてもよろしいでしょうか? あなた……本当に足が悪いんでしょうか? それは演技ではないのですか?」
クララ「な、なにを言ってるんですか……私は……」
探偵「主治医の先生に聞きました、もうあなたの足はずいぶん前に……」
ハイジ「まさか!? ねぇ、本当なのクララ!? お願いだから嘘って言って!!」
クララ「……ふん、ばれちまっちゃぁしょうがないわね。そうよ! 悪い!? もう本当はとっくに歩けたのよ!! 車椅子なんて必要ないのよ!! でもね……仕方ないじゃない……アイツが、あのプロデューサーが『お前が歩けちまったら番組が終わっちまう』って言うから!!」
ハイジ「クララ……ねぇ、クララ、嘘でしょう!?」
クララ「もぅ、あんたのそう言う純粋すぎるところが鼻につくのよ。ほら、見なさい。どう? 分かる? 私、立ってるでしょう? こうやって歩くことだってできるのよ」
ハイジ「クララ……クララが立った! クララが立った!!」