何故あなたは詩を書くのか?[27]
2006 01/12 23:02
「ま」の字

 紙と鉛筆だけで宝石、いやその何千倍も価値のある光芒を放つものが作れるから。

 世の中には数十億円の予算をかけた映画とか、同じく数十億で競り落とされる名画とかがありますが、それと同等、いやそれ以上のものが自分の手で、ということは徹頭徹尾自分好みに創れる。 その可能性にシビレタから。
 こんな面白いことが、こんな手軽にできるジャンルは他に無いように思う。

 上で“宝石”と書きましたが、私の場合「綺麗」「美しい」という“感覚的”なものがかなり重要なような気がします(逆に、皆さんが何かの発見や確認、あるいは人とのつながりを強く意識していらっしゃることが私にはちょっとした驚きというか、発見でした)。とにかく「創りたい」のです。自分好みのものを。そしてそれが人に認められればうれしい。

 ※ただ、私の場合創造であれば他のものでも良かったように思う。自分の持つ表現手段の中で、最も習熟していたのが日本語だから詩を書いているのであって、たとえば若い頃「音」を扱う技量を磨くことにもっと励んでいたなら、きっとクラシック系の作曲を選んでいたのでは、と思うときがある(別の言い方をすると若いときにそっちに進む勇気がもてなかったわけです)。

 追伸:詩を書き始めた高校生の頃。とにかく言葉を使いこなすこと。自分の思うがままに表すことが楽しかった。学校というか、それまでの人生では「習う(受け取る)」ことばかりだったから。
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