朝の缶コーヒーの輝き[8]
2005 10/25 12:46
佐々宝砂

私は絶望的な人間ではありません。本人が言うほどネガティヴでもないのです。
ただ、近くの太陽よりも遠い星が、好きなだけです。
近くの太陽と遠い星と。そんなに大きく違うもんでもないけれど、
太陽系の太陽は一個しかないけど、遠くの星はものすごーくたくさんあるのです。
そこんとこが違うのです。私の希望はたった一つではないのです。遠いけれど。

秋晴れの空は青く澄んで明るい。
けれど空の明るさは、太陽の光が空気の層に乱反射してるからです。
青い空の、ほんのすこし向こうは闇黒の宇宙、でもそこには、
離ればなれに、孤独に、でも確かに自分自身の光を放つ遠い星々が、無数に、

反射の光でよければ、手近にある青い空を。
それは、ただひとつしかない太陽に頼るということなのだけれど。
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