恋文[328]
2004 09/27 00:26
石川和広
数え歌をつくろうとして
気の効いたことばを忘れました
一かな、なんだかな
でも、よくあることなんだもの
やさしくしてあげても
スカートにすがりついても
背後から
あなたが泣いているのが
そうですらなく
変形しているのが暗い炎の揺らめきの中に
感じられる
すこしだけでも
あなたの
後ろ髪の不ぞろいが
好きになれるだけでも
それだけでもかまわない
ぼくは、役立たずだよ
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