2008 05/12 23:59
PULL.
ヘルベルト・フォン・カラヤンは、
実の兄ヴォルフガング・フォン・カラヤンに「カラヤン」と名乗らないよう求めたことがある。
また兄のことを訊いたインタビュアーに、
「カラヤンという音楽家はひとりで十分だ。」と言ったという「伝説」があるが、
ほんとにそう言ったのかどうかは定かではない。
（でも「公の場」で「カラヤン」と名乗るのを控えるように強く迫ったのは確かなよう。）
兄ヴォルフガングも音楽家（本業はエンジニア（？）という説もある）で、
自分の名前を冠した「オルガン四重奏団」を結成し、
レコードも出してツアーもしている。
（「カラヤン」の名前を使った便乗商法とヘルベルトの方は思ったのかもしれない。）
兄ヴォルフガングは才能豊かなひとで、
工業大学を卒業して電気技師の資格を持ち、
ひと頃はエレクトロニクスの研究所を持っていたりもしたが、
長続きしなかった。
弟のヘルベルトいわく、
「自分よりも才能があったかもしれないが、兄には根気がなかった。」そうである。
（ちなみにヘルベルトもはじめはウィーンの工業大学に進学していた。）
# ただヘルベルトの死後、
# ヴォルフガング宛のカラヤン（ヘルベルト）の手紙が売りに出されているので、
# この兄も兄という気がしないでもない…。（苦笑）
# （こんなことを書いていても一番好きな指揮者はカラヤン。（笑））