質問スレ[190]
2004 09/20 19:57
一番絞り

 
たとえ菜っ切り包丁・鰹節鉋でも刃物と名のつ
 く物を持ってる人間には、断じて冗談を云うんじゃない
ー幸田露伴ー

サダカイアさん。
わたしが詩の批評(もどき)をするさいの心構えですが、あまり考えたことがなかったものでいい機会だと思って、
とりあえず思いついたことを書いてみます。
まず、「誰に向けて書いているか」。
それは批評(もどき)をする対象の作品によってセンサ万別です。
とはいえ、
だいたいわたしの場合は、そこに表れている「作者の思想の低劣さ」への「反感」がモチーフになっていることが多い。
低劣な思想とは、ずばり「人を殺すにいたるであろう思想」です。
そういうものがヒューマンな仮装やお笑いの仮装や生真面目な思想の仮装をして表れてくるところをぼくは嫌います。
まして本人が気が付いてないとなると、なを性質が悪い。
そういう反感から批評するのって「サイテー」っていわれそうだけど、死にたくないため、殺されたくないために
批評(もどき)をするというのが正直なぼくの本音だろうと、こころの手の届く範囲を探ってみて、いま納得していえると思っています。
このような変態的な批評姿勢というのはおそらく大した罪もなく刑務所へ入れられ、そしてそこで地獄の釜のような目に遭った経験から
ぐつぐつ煮込まれて出てきた歪んだ感性に負うところが大きいのではないかと思っています。
そういう意味ではほかの人とはちょっと動機が違うでしょうね。殺されたくないという実際的動機(幻想かもしれないけど)にもとづいてますから。
だからといって、「反感を覚える思想」というものが具体的にかたちになってハッキリ、詩作品からとらえられているわけではない。
それを自身でも明らかにしていく過程でもあるということです。ときには誤解の場合もあるかもしれないけど、多くの場合は直感で撃鉄が作者の思想(のようなもの)に向かって引かれる。

よって二番目の質問もいわずもがな、おおくは作者から多大な反発があるでしょうことを念頭に置いています。
ただし「批評しましょ」では、いまのところそのような反発を感じる詩はなく、おおむね良いところも悪いところも、歯に衣をきせず指摘しているつもりです。
ぼくの批評(もどき)は広い意味での政治性を最優先させていることになるのでしょうけど、いまのところそれでちょうどいいと思っています。
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