多様化する倫理観[297]
2005 04/25 04:25
不老産兄弟

Ohatuさん、原口昇平さん、非常に興味深いレスをありがとうございます。

Ohatuさん
>>287

― 引用開始 ―
 また、「児童ポルノ愛好家」=「児童を性の対象として見るもの」では
ありません。あくまで、児童ポルノという表現を愛好しているでけです。
愛好している表現の内容は違法ですが、それを否定すると、「ミステリー」
や「戦記もの」も表現されている内容は違法であり、同等に規制しなければ
ならなくなります。

 以上を前提とし、私の意見としては、
1、「ゲイ」等と「児童ポルノ愛好家」を同列に扱うことはできない
2、同列に扱うならば、「ミステリー小説愛好家」等が適しているのではないか
3、その観点から、ミステリー小説愛好家が、必ずしも誰かを殺人対象と考えない
  のと同様に、児童ポルノ愛好家が必ずしも児童(未成年者)を性の対象とは
  見ていない。
4、誰かの旦那を好きになった人が必ずしも不倫をしないように「児童を性の
  対象としてみるもの」が、必ずしも未成年に性的行為をしない
5、「必ずしも〜ではない」=「関係性がゼロとはいえない」ことを理由に規制を
  していては、包丁も販売できないし、自動車も販売できない。それより
  は、殺意を抱く必要が無い社会を築くことが重要であり、道具と使用者が
  共に進化し、より安全な関係へと発展していくことが重要ではないか。
― 引用ここまで ―

この説明は非常にわかりやすかったです。

4、5については、僕も理解はあったつもりですが、1、2、3についての認識がとても曖昧だったと思います。確かに「性の対象の好み」と「表現の好み」を区別しない限り、考えに発展性はないような気がします。今後、混乱が生じた時はいつでもここに立ち返って考えて行きたいと思います。

そうなると、一般的にいうところの「児童ポルノ」が置かれているサイトは「児童ポルノという表現を楽しむこと」と「児童を性の対象としてみること」の二つの目的が共存していて、個人の体験談や、痴漢スポットなどの情報が、後者にあたるのではないかと思います。これについてはその表現の手段(写真、絵、文章)を問わず規制の対象となりうるということなのでしょう。しかし、それに伴って前者の自由まで奪われてしまうのは納得できないとして、そこに表現の自由、人権の侵害が発生してくるということになりますね。

しっくり来なかったのは、どうもその部分で、児童ポルノサイト閲覧者の全てが、口をそろえて人権侵害だと言っているように感じたため、それは相手(児童側)の主張とあまりにかみ合っていないように思えたからだと認識しました。

原口昇平さんへのレスは改めていたします。
スレッドへ