スポークン・ポエッツ・カフェ[22]
2006 05/20 08:30
山内緋呂子

他の目を意識してはいけない。自分のために、読む。自分のための、言葉として、声に出す。
あくまで私の場合だが、人目を極端に嫌うので、テキストの前のお客様の顔が見られない。
そこで、できる技といえば、テキストとともにその時間に埋もれること、時間を奪ってしまうこと。

これができれば、朗読が爽快だ。

もっともっとちいちゃかった頃、目立ちたがりだったので女優になりたかったのだが、今、朗読で、テキストを目の前にして、いかに人目を気にせず入り込めるか。「朗読するひと」という役を演じている。

自分、という人間、かたちあるものを通して、音をこれまたかたちある言葉、というものにのせて出す。私は楽器の役目。
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