好きなフレーズ その2[172]
2005 08/06 22:50
PULL.

バービイ・ヤールに野の草はざわめく。
木々は裁判官のよう峻厳に見おろす。
ここでは、誰もが無言の叫びをあげる。
そして、帽子を脱ぐと私は、ゆっくりと白髪になっていくのを感じる。

そして私は、何百万もの死者たちの
耐えることのない声なき叫び。
私はここで銃殺された老人のひとりひとりだ。
私はここで銃殺された子供のひとりひとりだ。
私の中の何ものも、決してこのことは忘れまい。

「インターナショナル」よ、鳴り響け
この世の最後の反ユダヤ主義者が
永遠に葬り去られる時に。

私の中にユダヤの血は流れていないが
ユダヤ人のように、全ての反ユダヤ主義者から
激しい敵意を持って憎まれている。

だからこそ、私は真のロシア人なのだ!


ドミトリー・ショスタコーヴィチ、作曲。[1962年]
エフゲニー・エフトゥシェンコ、詩。
一柳富美子、訳。

交響曲、第十三番「バービィ・ヤール」より抜粋。

旧ソビエトのユダヤ人虐殺を扱ったこの交響曲は、
初演後、旧ソ連当局からの有形無形の圧力を受け、
後に歌詞が一部変更されました。

#>> 遅レス失礼します!。
# 7番、8番の頃は、実際に戦火が差し迫った中で作曲していたので、
# その辺の緊張感が顔に表れていたのかもしれませんね。
# (政府からの疎開要請を最後まで渋っていたと云う話もありますし。)
#
# ムラヴィンスキーと仲が悪くなったのは、
# 13番の初演要請を断られたのが原因という説もあります。
#
# 5番の解釈。最終楽章の初めと終わりのテンポの事ですね?。
# 数年前、ショスタコーヴィチの写真展が京都であり、
# そこで自記筆の楽譜を見ることが出来ました。
# かなりの悪筆と早書きで・・・。
# あれでは5番のミスプリント説も説得力があると思いました。(笑)
#
# すれ違いの話題かもしれませんね。ごめんなさい。
# 永谷園のおsage。
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