しりとりの詩 3 [9]
2016 08/08 22:39
ハァモニィベル
*
「 庭 」
いつだって庭は郷愁の先にある
ありもしない故郷の宙に
ブラ下がる様に
一つ
浮かんでいるんだ
巨大な貌で
小さく囲いこまれた
伸びて広がってゆく
秘密の根が 下向きに
咲いているんだ その園には
陽差しを受ける修道士の薬草は
その日
Romeo と Juliet を殺した
*
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