しりとりの詩 3 [15]
2016 08/14 07:19
st

この店で最後に逢ったのは  きみの誕生日の日だった
突然サヨナラいわれて泣いた 別れの夏がにくい

こんな夏はいらない     きみのいない海はいらない
もう夏なんて来なくていい  思い出すのがつらいから

二人で歩いた砂浜なんて   なくていい
二人でみつめた星空なんて  なくていい
もうなにもかも       なくていい
わけをいわないなんて    ひどすぎる

いつからわかれが芽ばえたのだろう
なぜ気がつかなかったのだろう
きみのやさしい横顔に
かげりがみえたのは いつなのだろう

いまはもうなにをしてもおそい
きみはもういない
夏が消えてしまった
スレッドへ