○現代詩フォーラム短歌部○[58]
2005 02/21 02:15
佐々宝砂

6.沈没船少女の握っていた鋏は幽霊たちの触れぬ三日月
1点。上の句字余りでリズム感悪いのだけれど、「沈没船少女」と続けて読めるところが
面白いと思いました。単純に沈没船に乗っていた少女なのでしょうけれど。

3.東京から鋏が消えた日ぼくたちは鋭くなれない犬歯を伸ばす
1点。「鋭くなれない犬歯」がなんとなくまどろっこしい気もするのですが、
そのまどろっこしさもこの歌の味かもしれません。

4.青ざめたまひるの太陽はさみをいれて切り取り線の浜辺へいきたい
1点。「切り取り線の浜辺」がいいと思いました。
いちばんおおきい景色を書いてる点も好きです。

最近批評感想書けない(書いちゃいけない気がする)病なので
あまり長く書けずすみません。
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