○現代詩フォーラム短歌部○[161]
2005 04/06 22:07
本木はじめ

ぽかぽか 本木です。

短歌道場(二首目)
☆死神も鎌研ぎに出す夜なればカルモチンとて修治は死なず

カルモチン。なるほどです。
なんかヒロポンみたいな名前の薬をやってたとゆうのは
なんかで読んだことがあったんですが、、、なるほどです。
(金子みすずさんって自殺だったんですか。勉強になります。)

で、歌の方ですが、


ピッピさんの「詠んでいる題材自体が素直すぎる」と
いう意見には賛成ですが、
「死神が鎌研ぎに出す夜なれば、なんとかでもなんとか、は死なず」の素直すぎる題材のなんとかの部分に、
マニアックな嗜好の事柄を落としてあるのは、好きです。
で、「ならば」「なれば」は上手く言えませんが、昔風か今風かみたいな
選択肢の問題な感じなので「なれば」=「であれば」と、簡単に脳内変換できたので、
そのままでもいいと思いましたです。
僕は逆にカルモチンの意味をわかった上で読んだら、「とて」に違和感が発生しました。

自分的にこの歌は、前半がわかりやすくて後半が少し難解(=マニアック)と
仕組まれて(?)いて業師な歌だなぁと思いました。
「カルモチン」と「修治」の固有代名詞のインパクトが生かされた歌だと思います。
僕も太宰治が大好きなので、「修治」ときたらそれだけで関心が高まりました。

技術面で勉強になる歌でした。


#こもんさん、待ってましたです!よろしくお願いします。
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