広告依頼スレッド[7]
2005 01/28 19:58
佐々宝砂

もう載ってるかもしれませんが、
『現代詩人論』
大岡信著 ISBN【4-06-198247-8】
講談社文芸文庫 \1,500
発行 2001.2.10.
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061982478/250-4857306-3090665/gendaishiforu-22/

冒頭いきなりなかなか魅力的なキャラ(笑)が登場してきます。時は1921年、東大中卒の二十歳の青年(村山知義)が原始キリスト教の研究のためにドイツを訪れるが、前衛絵画に目覚めてゲージュツ家になり、帰国して芸術家集団を結成、「マヴォ」という雑誌を発行……実によろしい(何がいいんだか)。ごく個人的な経験に基づく考えなんだけれども、歴史を好きになるために必要なのは、おべんきょーすることではなくて、歴史上に萌えキャラを発見することではないかと思うんですよね。土方歳三サマに萌えることが可能ならぱ、ダダイスト新吉くんに萌えることだって不可能ではない(かもしれない)。ま、個人の趣味の問題だけど、写真に修正がなされているという、キラキラおめめの中原中也くんに萌えるばっかりが能ではないのです。という、かなりいい加減なミーハーな視点から読むべき本ではないのですが、ミーハーに読んでもマジメに読んでも美味しくいただける現代詩史概観の本として一読をおすすめいたします。
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