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2007 06/30 00:17
加藤泰清

オナニーマスター黒沢
http://neetsha.com/inside/main.php?id=429

タイトルもそうだが、書き出しから他を寄せ付けない下世話な内容が到る所に存在する。
どこまでも連なる下用語にあっさりと俺は限界を認めた、はずだったのだが、なぜか先を読み進めずにはいられなかった。
予想通りの展開と期待を裏切られる展開の応酬に板挟みにされ、精神はボロキレ状態。その果てに俺はこの作品を読み終えた。時計はいつの間にか零時をまわっていた。
どうやってもハッピーエンドとはなれないこの作品のラストは、不思議に幸せな余韻を残して終了した。
作品中、幾度も俺が感じた、よくわからない無常さというべきようなものは、俺が中学の頃に感じたそれと同じだった。


いや、ここまで面白く思うとは思わなかった。
例えるなら、ニコニコ動画できまぐれ検索でハルヒ本編の動画をみつけて、
「丁度いい。涼宮ハルヒとは如何なものか。値踏みしてやろうじゃないか」
とかいいながら見てみたら、なんだかんだで意外に出来が良くて、結構ハマってしまった時のような、複雑な心境だ。
その辺の見た目真面目な本だけが常じゃないということを再認識させてくれた作品だった。

ってこれは書籍じゃなかったからダメかな?
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