百人一詩を作るとしたら・・・[18]
2015 09/25 09:03
深水遊脚

『赤い手押し車』ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ
"The Red Wheelbarrow" William Carlos Williams

すべて小文字で書かれていて、

so much depends
upon

と大袈裟に始まるのに、雨に濡れた手押し車と隣のニワトリのことしか書かれていない。

3語の1行目と1語の2行目で構成される連が上記含めて4連。2連以降は最初の3語が後の1語の状態をこれ以上ないくらいにシンプルに描く。均整のとれたスタイルで、余分な描写はないが確かに


barrow

water

chickens


をしっかりイメージさせる。そして冒頭に、くどくどと理由を示さず、大事なんだと宣言する。でも大文字を使わないからイメージの繊細さを壊さない。

噛めば噛むほどに、
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