映画館ポエム座[355]
10/25 05:43
アラガイs

タイトルも思い出せない強く印象に残っている洋画がある 。以前、と言ってもすでに十年前後に遡るだろうか。NHKの衛星放送で観た洋画のタイトルや詳しい概略がどうしても思い出せない 。
ラストに映る映像の美しさやスタイルからしても撮られた年代は1980年の後半以降になるとは思うのだが…
集中して観なかったせいで、制作国や舞台背景も役者の名前すらもわからない 。
淫靡で放蕩な生活をしていた男(ユダヤ人?)が大戦が始まるとナチスに捕えられ、映画の後半では、捕虜収容所の広大な空き地の青空の下、同じ囚人仲間の二人と共に執拗な拷問に倒れ果てるまで、毎日をただ行ったり来たりと石運びを繰り返しながら耐え凌ぐという内容だったのを微かに覚えている。それを嘲笑うかのようにナチの将校は二人に対して反目しあう事を強制する 。その過酷さは、まるでシジュホスの神話に描かれた刑罰を思い浮かべるが如くに、カメラは砂埃にまみれぼろぼろに朽ち果て倒れ伏す囚人二人の様を撮らえていく。そしてバックに映し出された青空の光景、それは異様なまでに美しい映像としてわたしの脳裏にいまでも焼き付いている 。
是非もう一度観て確かめたい映画である。これだけの少ない情報でピント心当たりに思われる方(?)どなたかおられないものだろうか 。
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