04/03 10:23
深水遊脚
論戦スレで話されたこと、私にとっては勉強になりました。違法とはいえないもので、他者の作品に触発された創作、他者の作品を構成する言葉を組み合わせて別の世界観を作り出すような創作に対して、どのように接すればよいのかということについて、まだ整理ができていなかったところにこの論戦が起きて、なおかつよく整理されたかたちでまとまったので。ここの、……とある蛙さんの書き込みと合わせて大きな収穫でした。
著作権の管理団体として有名なのはJASRACで、いちネットユーザーとしては気軽に歌の歌詞について何かを書けない煩わしさをもたらす元凶みたいに思ってしまうのですが、ああいう著作権管理団体がちゃんと活動することで守られるものはありますね。詩の受賞作品の審査である詩を丸ごとコピーしたものが選ばれてしまうことがなくなるかもしれない。審査員や雑誌の編集者の仕事として盗作の見極めというのは重すぎるでしょう。利害調整するには1作家あるいは1作品について今回の論戦スレ、あるいはそれ以上の論争が必要になる。著作権管理団体のひとつくらいはあっていいと思います。すでにあるのか、仮に作ったとして成功するのかは分かりませんが。
この問題は容易に倫理の問題にスライドして、どうしても他者の作品に触発された創作は倫理的にマイナス評価をされやすい。今回の論戦で谷森さんが自身の創作のスタイルを守ることを貫き、戦ったのはよかったと考えています。論戦での口調には賛否あるでしょうが。
一つの作品、一つの言葉が一人の人間を変えてしまうことがある。それら影響を受けた作品によって成り立つ作家の表現がその人の名のもとにどれだけ公平に評価できるのか。批評のひとつの役割かもしれません。盗作かそうでないかの判断は事務的なもの。事務的なものであれば公平に評価しなければならない。一方的な倫理の押し付けは中傷になってしまう。事務的なもの以上に(別の次元で)何かを語るなら、やはり先入観は一度撤廃して見なければならない。そのうえで、元作品を取り払うことで残るもの、消えるものを見極める。あとは残るものについて語ることも出来るし、消えるもの、すなわち元作品より受け継がれた何物かについて語ることも出来る。
……のかな??書いていてよく分からなくなって来た。このあたりで投降。
>>849
誤解があります。同意は求めていません。