02/12 13:30
深水遊脚
詩を読んでいる自分が不思議に思えて、また地図をみるのが子供の頃から好きだった自分と重ねて、こんな詩を書いたことがあります。あるリーディングのイベントに気まぐれで足を運んだこともきっかけだったかもしれません。詩を好むという行為自体の不思議さがこの作品を書かせたナニモノか、なのでしょう。
「詩集を買うくらいなら地図を買うさ」
そう言って彼は、僕の買った一冊の詩
集と、同じ値段の一枚の地図を買い、
僕が詩を読むのと、同じだけの時間を
かけて、その地図の端から端までを、
丹念に眺めていた。
7杯目のコーヒーを飲みながら、僕ら
はお互いを認め合った。