RT会議室突発連詩ログ保管庫[97]
2005 11/09 00:26
半知半能

05/11/08 深夜 会議室連詩
半知半能→けんご→浅野多雨


「ありふれたリストカットの予感」

夜の床は冷たい
私の煙草は私の足を暖めてはくれない
温度は 夜の奥へ 失われてゆく
行けば還らないことを知っていながら私 は
鋭利なナイフを手に 手首を見る
温度の流れは知覚されないままに 遠い
もしくは近い(誰かの)音が つん
私が死んで行く時に 誰か私を悲しんでくれる人が 一人でも居る?
吐き出された問いは煙のようにうすらいで、静か
逃げた温度に見つからないよう 刃で迷いをかき消して
けれども最後の瞬間にできないの
呟いて、目を閉じる(ナイフは 音を囁き続けて 奇妙だ)
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