2006 01/05 00:43
半知半能
06.1.4 リアルタイム会議室Aにて
半知半能、たりぽん、松本卓也
(一人一行で連詩 その後全員で推敲)
「風奏歌」
短く切られた君の髪に北風が吹く
唇からこぼれた言葉が 揺れる曲線に沿って切り取られる
涙は空に散りながら 緩やかに紡ぐ音は寂しげで
風の五線譜に ぽつぽつ と
描かれるのはやっぱり君の旋律
風に手をかざし 君は何を願うのかな
流れる雲から一瞬だけ光が射す
波のように揺れるススキを 一瞬宝石に変えて
滲む涙 視界を彩るプリズム
悲しみの向こう側に
私を潤す何かはあるのでしょうかと
あの人はいないのに繰り返し訊ねる
見据えた先に 光などあるのでしょうかと
答えを探して掌を見つめて
思い出の扉を幾つたたいても
北風の奏でる歌が消える事は無いだろう