RT会議室突発連詩ログ保管庫[101]
2005 11/25 22:58
半知半能

05.11.25 夜 
一行交代で連詩
半知半能 → 無声

「コバルトブルー湖畔」

今日も静かな朝が来た
十年前のコバルトブルーの中で
短い一生を終えた小鳥の鳴き声がする
幾度かの黒が時として混じりこんではまた、コバルトブルーにそして今も尚、鳴き声は青の奥へ奥へ
陽が登りきればその声もいつものように聞こえなくなってしまう
私は見た 声を見たのだ、例えば、それが世界の果てに広がるコバルトブルーに彩られた草原 そして私は記憶したのだ
寂しげに私に届くコバルトブルー 私の記憶回路をじわじわと、優しく侵食して 
そして最後には私自身を食らうとき 世界は一点に集約して、発光を伴った深呼吸を一つ深く打って 
今日の私を 再び 作り上げる
青、青、青、青のコバルトブルーの延長線上に私は今いる
それはさざ波の一重一重が私の鼓動であり世界の呼吸だと言うこと
私の呼吸は青に染まり、その青は、私がまだ幼いころに見た光景の中にあった
ゆっくりと夕日にさらされて 私と青は内側から段々と濃くなる
濃くなる青の中に、未だに感じるあの言い知れぬ感覚は何であろうかと
落ちた小鳥を抱きしめて湖畔の縁に沈む夢
青が終わりを告げる時、私はもう青の延長線上にはいない 

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一行交代で食うか食われるかの連詩
半知半能 → @s@s@s@s → 無声 


風呂が壊れた
突っ込まれた薪の細部から数億の硝煙反応が出て壊れた
反応の極地へと、あらゆる一点が集約していき、そしてまた微分かされた形式の奥で
風呂釜の行き過ぎた情熱が破裂したようだ
破片は放物線のベクトルに従って、灰と黒のギンガムチェックを描いた
その光景を遠方から観察する数学者の問題は解きつくされ挙句の果てに、あらゆる数式が放射線の落下地点において爆発音を立てたと思うと同時に
長すぎた工程に辟易してタバコを一服するのだった
煙は紙巻タバコの中を入りこみ、肺胞を殺しながらタールを兎の耳に塗りつけるあの迂遠な作業を再現し続ける
私は観測するそれらの機械的な工程の通して、形成される一つの微弱な色や重さを持たないあの流動性の高い存在のことを
無意味にたゆたう不完全性
まずは歩くことから始めよう
そして歌うだろうあらゆる歌を
爆発的に
沈殿していく、ホルモンは脳下垂体から三半器官に達する、踊れ
狂え、そして下半身は硬質な大理石の中へと沈み込んでいく
はなでわらって、さけをのむ
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