巻頭詩保存スレ[95]
2007 04/30 17:39
くろねこ
■石鹸で詩をあらったり
■卵をあたためて割ったりしていたら
■しゃぼん玉が窓から飛び込んできて
■雛になり巣立ちしていったので
■なんだか疲れてしまった
■猫の生き方に憧れて
■もっと楽に生きればいいのにと
■砂浜に一人落書きをした
■そんな夏も遠ざかってしまった
■
■白い布をまとい
■ぼろぼろになるまで歩いた私は
■風に吹かれて
■砂漠の砂に会いに行った
■伝言を手当たりしだいに残して
■それ以外の時間は空を見ながら歩き
■たまに醜い言葉を口にしたりした
■それからどこに行ったかは覚えていない
■ただ
■何かがこぼれ落ちていくのに気付きながら
■止めることができなかった
■
■休日は いつまでも忙しかった